音による療法
音による療法にはいくつか、種類があります。
一つは、一定の周波数が人体に作用するというものです。
有名なのはソルフェジオ周波数というものです。しかし、臨床確認できていませんので、ご興味のある方は各自、検索してみてください。
次に、音叉療法でしょう。これは実際に、特定の周波数の音叉を人体に近づけるだけで、可動域制限のある膝や肩などが改善したりします。カイロプラクティック(AK)の技法のひとつとして、既に確立されています。ただし、専門家に診てもらわないと、わからないのと、音叉自体が結構な値段がするのが難点です。あとはシンギングボールのような倍音による効果というものもあります(これも高額なので、録音されたCD購入をお薦めします)。
3つ目は音霊法のように、瞑想に使う方法です。これは音そのものに効果があるのではなく、瞑想をすることによって、効果が出るものです。
4つ目がいわゆる、音楽療法というものですが、これは専門家でないと、その人に合う音楽というのは、なかなか、決定できません。一般にはモーツァルトが良いとよく、言われますが、そんなに単純なものではないようです。
そんな中、イギリスの音楽療法学会と、マルコニ・ユニオンという方の合同制作でリラックス効果の高い音楽が制作されました。やはり、個人との相性はあると思いますが、「世界で最もリラックスできる曲」と言われているそうです。実際、自身で脈をとってみると、確かに穏やかになります。公式動画があるので、まずは視聴してみるとよいと思います。
健康関連の本の読み方
健康関連書は、結局、本から得られた情報から、実践する事になりますので、何より、実践的な内容が書かれた本でないといけません。
その為、中庸で現実的な本となります。ただし、世間の西洋医学偏重な医学常識だけが正しいという主張も中庸とは言い難いですし、現実的でもありません。
西洋医学は基礎医学と臨床医学に分かれています。通常の科学の基礎科学と、応用科学に分かれますが、その医学分野という事です。問題は両者はイコールではなく、時差と政治的な誤差があるという事です。
例えば、従来、脳梗塞は発症直後から半年間でプラトーといって、もう元には戻らないと考えられていましたが、現在の脳科学では、その後も、死んだ細胞は蘇りませんが、新しいニューロンネットワークを作って、機能自体は復活する可能性がある事がわかっています。
しかし、相変わらず、現場では、6か月をめどにリハビリは終了します。これは結局、保険の問題など、制度の問題が大きいことと、医師や理学療法士が新しい方法を勉強できていないからだと言われています。それも仕方ないのです。病院で実施されない方法を学んでも仕方ないからです(ちなみに病院の方針で半年後も続けるところもあります)。
他にも有名な事は、風邪でしょう。風邪の原因はウィルスだとされていますが、現場では、ウィルスには絶対に効かない、抗生物質が投与され続けています。もちろん、細菌との二重感染の可能性もあるにはあるのですが、細菌の確認もしていないのに、とりあえず、投与されても、誰も問題視しません。インフルエンザの時はインフルエンザと確認しない限り、抗インフルエンザ薬は使用できないのにです。
もっと言えば、風邪薬というのは、世の中には存在しません。皆、風邪に伴う諸症状を緩和する薬です。
このように、知識としては違うとわかってるんだけど、実際は従来のままという事が、医学常識として、まかり通ってます。
その為、お薦め出来る本は非常に少ないのですが、当サイトとしては、
健康問答 本当のところはどうなのか? 本音で語る現代の「養生訓」。
- 作者: 五木寛之,帯津良一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/04/05
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なぜ「粗食」が体にいいのか―「食生活」ここだけは変えなさい! (知的生きかた文庫)
- 作者: 帯津良一,幕内秀夫
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2004/04/01
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などがお薦めです。
逆に読むときに注意すべき本としては、
①流行り本
特にダイエット系は、場合によっては危険を伴います。
②宣伝本
もちろん、それをわかって読む場合なら問題ありません。
③教条的、思想優先本
〇〇は9割は△△をすれば治る!的なキャッチには要注意です。あと、〇〇は1週間で治る!的なものも。〇〇は宇宙の法則だ的なものとかも。もちろん、わかってて読むのは問題ありません。こういう本も虚実が混ざっていたり、タイトルだけ、売るために編集の人がつけたというケースもあるからです。
④専門的過ぎて、わからない本
ただし、知りたい事が専門書しかない場合もあります。そういう時は、大抵は公式サイトがあるので、そこで、一般人向けのセミナーや今後の出版物の告知などがある場合もありますので、確認してみるとよいでしょう。ない時は専門家を紹介してもらうしかありませんが、値段とか、場所とか、最低限の内容とか、なるべく事前に情報収集しておきましょう。
本を買う前(読む前に)
著者には申しわけないのですが、まず、疑ってかかりましょう。というのも、場合によっては、命がかかっている事があるからです。そして、著者の主張に矛盾がないかどうか、最低限、チェックするのです。それと、書評とか、評判を参考までに見ておきます。あくまで、参考です。色々な立場の人がいますから。
そして、身体には個人差があるという前提で読みましょう。ある人に劇的に効いたからといって、他の人にも同様に効くとは限りませんから。ちょっと、極論を言えば、他の人には効かなくても、読む人に効けば、少なくとも、読む価値はあるという事になります。
その為、怪しいと思っても、疑いながら読んでみる
というのも、時には必要です。ただし、仮に治っても、冷静に認識しないといけません。自分には効いたけど、他の人には効かないかもしれないと、常に思っている必要はあります。代替医療はそういうものなのです。
病院の内部事情を知っておくと、命拾いすることもある
多くの人は医療の素人です。その為、病気になれば、かかりつけの近所の医院に行き、そこから紹介状をもらって、大きな病院へと行きます。あとは救急車というパターンもありますが、その場合も結局、近くの総合病院へ行く場合がほとんどです。
ところが、病院というのは、かなり、特別な組織で、患者ファーストではありません。内部の色々な事情を優先して動いています。その為、特別な待遇を受ける特別な人以外は、医師やその身内が罹患した場合、やらないような治療を進めてきたりします。場合によっては
他の選択肢はありません
と断言する事があります。たとえば、2年ほど前に尿管結石になった人によると、執拗に手術を勧められたそうです。その人は知っていて、わざと、
「石を排泄しやすくする薬などはありませんか?」
と、医師に聞いてみましたが、あっさり、
「ありません。手術をお薦めします」
と断言されたそうです。あるんです。ウロカロンという漢方薬ですが、ちゃんと、処方箋薬ですので、医師が処方してくれない限り、飲むことが出来ません。その人は幸い、自然排泄されたので、手術は回避できました。しかし、多くの人は
医師に断言されると、したがってしまうのではないでしょうか?
たかが、石でしたから、たいしたことはありませんでしたが、命に関わる疾患だったら、こういう医師の治療法断言というのは、とても怖い事だと思います。そこで、病院とはどういう組織なのか?医師の実態はどうなのか?こういった内部事情をそれなりに知っておかないと、適切な対処は出来ません。
そこで、情報を集めるのに、有効な手段があります。一つは匿名の巨大掲示板ですが、これは玉石混合なので、そもそも何も知らない人は何が本当の情報か偽の情報か、判断できません。
その為、一応、お薦め出来るのが、医療従事者の転職サイト系の情報です。ここは専門家の転職情報なのですから、内部事情を知っている人への情報提供です。一般の人への説明みたいな表面的な建前なんか、書いても誰も信じません。そこで、結構、本音が書かれているのです。
一応、私が見た限り、かなり、信憑性が高いものを挙げておきます。ただし、看護師に特化しているので、その部分は一般の人は無視して良いと思います。
あとは医師の転職サイトは専門的過ぎてわかりません。薬剤師さんなどは参考になるところもあるかもしれません。
東北の震災から6年
被災地の人の最大の恐怖は、人々の記憶と関心が薄れていくことだと言います。
関心が薄れると、支援が集まりません。ある程度の時期が来れば、被災者は自立するしか、ありません。支援はあくまで、自立支援の為にあります。ただ、東北の震災はあまりにも、規模が大きすぎました。あるTVキャスターが、
「毎年、1年に1回だけ、特集をして、次の日には、もう、何事もなかったかのように、その時の話題性のあるニュースを流さざるをえない。毎年、苦々しい思いをして、この日を迎えます」
と、言っていました。震災で怖いのは、地震や津波そのものだけではありません。その後の、コミニュティの破壊や、偏見の数々、経済的な自立の難しさなど、ずーっと、問題が消えずに残ってしまう事です。
街を歩いていても、震災直後からしばらくは、どこにも募金箱がありました。TVでも、募金をよびかける告知があちこちで見かけました。今は、探さないと、見つからないでしょう。でも、まだまだ、自立できる段階にはないのが実情です。色々な問題があります。
風化させない事。常に時代は動いています。その構造上、次々に起こる、話題性のあるテーマを中心にマスコミは報道せざるを得ません。でも、来年も同じように、キャスターがあのセリフを言わないようにするには、現実的には、お金しか、ありません。
本来、修めるべき、自治体ではなく、他の自治体に移動するだけだとの批判がある、ふるさと納税制度ですが、地元で、何かを買っても、有料サービスを受けても、結局、地元にお金が落ちるだけということには変わりません。日本全国の全体のお金の総量は変わりません。問題はどこに偏在して、止まっているかどうかなのですから。
東北に限りませんが、被災地に支援を。
自彊術と操体の融合
本ブログの訪問者が3万人を超えました。人気サイトだと、数時間で突破する数ですが、SEO一切、無視、宣伝なし、内容地味で、ここまでこれたのも、やはり、医療難民増加と、政府の真綿で首を絞める、ゆで蛙のような、じわじわ政策が効いてきているのかもしれません。
これからは、高齢者の医療負担も上がります。年金も実質、下がります。保険で認められる薬が減ったり、回数制限が出てきます。もう、命に関わらないような疾患はなるべく、自分で治す時代へと移ってきているのです。
しかし、ほんの少し前までは、素人は黙ってろ、なるべく病院に来なさい、通いなさいという政策でした。それが財政難で一気に、自分で治そうね政策に転換では、今の高齢者は、正直、間に合わないと思います。あと10年で大きく変わるでしょう。その頃に高齢者の仲間入りになる方は、ぜひ、今のうちに、自分で出来る、実践的な健康法を学んでほしいと思います。
私がお薦めする、2大自己健康法は、操体と自彊術です。それぞれ、一長一短、ある為、実践する人にとって、
①効果があって
②続けられること(危険性がない事や、健康法そのものをマスターしている、出来れば医師の許可を得ている)
③あとは個人の趣味
という3つの条件で選んでもらうのですが、これ、実は簡単に融合出来ます。
自彊術は31種類の動作がある為、それ自体が操体法の動診にもなりえます(実際の操体法はゆっくりと動かしますが)。操体法に限らず、身体を動かして、診察する方法は他の代替医療でも、整形外科でも、応用されている方法です(もっとも、整形外科では、画像診断の発達で、今はすることはないと思いますが)。
31種類の中で動かしにくい動作、苦手な動作をまず、覚えておきます(これがその人のウィークポイントになります)。
そこで、操体法によって、
①その動作の反対側をやってみる。
②足首の操法をやってみる(身体の土台だから->人体を構造的に見た時の対策)。
③首や顔、頭皮の操法をしてみる(神経支配から->神経の走行から見た時の対策)。
などをしてから、その動作を再び、してみます。きっと、やりやすくなっていると思います。
これを毎回、繰り返します。要はカイロやオステのような、骨格矯正系の手技療法のように、直接法と間接法とを自力でやってみると、より効率的という事です。
直接法というのは、骨を元の正常な位置へ戻る方向へ外力をかける事を言います。自彊術は自分でこれをする自己整体法です。
関節法は、動かしやすい方向へいったん、動いて、静止したり、瞬間脱力したりする方法で、初期の操体法、そのものです(現在の操体法は、指導者によって、全く、異なります)。
これを組み合わせて、適時、身体を整えるのが、骨格矯正系の手技療法ですから、操体+自彊術によって、自分ですることができます。
なお、操体法自体を最低限、マスターしてから試してください。
また、自彊術は、必ず、少しずつ、出来る範囲で試してください。出来れば、お近くに教室があれば、指導は受けて、実践した方が良いですが、ない場合は、DVDをお買い求めください。
お薦めの順番としては
①まずは操体法単独で、身体をある程度、整える。
②次に自彊術を少ない回数、無理のない範囲でする。
③融合する。
です。なお、何らかの持病をお持ちの方は、専門家の指導の下、始めることをお薦めします。
マインドフルネス瞑想法について
NHK教育で何度か、再放送されています。サイエンズゼロという科学番組で、マイドフルネス瞑想法が取り上げられました。大手企業が導入したり、海外の医療機関で導入して、成果をあげたりと、効果が強調されぎみでしたが、決して、夢の治療法ではありません。
番組でも、きちんと、現在、鬱病などで、治療を受けている方は医師の許可をもらって、実践してほしいとコメントされていたように、
症状と個人との相性によっては、悪化する場合もありえます。
西洋医学だろうと、代替医療であろうと、正しく、医療とは付き合うという事が肝心です。
こういった、元々は宗教で扱っていた実践的な方法を、宗教性を排除して、その有効性だけを抽出するという試みは、マインドフルネス瞑想法以外にも結構、あるんです。
例えば、内観療法はもともと、浄土真宗の厳しい修行法を一般向けの心理療法として、確立したものです。また、呼吸法では、調和道丹田呼吸法なども仏教発です。
野口整体の活元運動も、宗教の修行の宗教性を除いたものが元型と言われています(神道の振魂から来ているかもしれません)。
また、宗教だけでなく、武術の世界から、健康法へと移行していった方法がいわゆる、整体の発祥だとも言われています(野口整体が元祖ではなく、野口が整体という言葉をメジャーにした最初の人だと思います)。武術家は身体を壊す専門家ゆえに、身体を治す事も同時に熟知していることと、当時、整形外科なんかなかったからです。また、武術の中には、野口同様、気というものを重視している流派もあり、これも、整体の技術として、取り入れられています。
こういった他のジャンルから、思想的な部分を排除して、誰でも活用できるようにするという発想は素晴らしい事だと思います。
マイドフルネス瞑想法は仏陀のビッパサナー瞑想法の宗教性を排除したものと言えるでしょう。ただ、番組では仏教が瞑想の発祥だという説明がされていましたが、これは間違いです。元々は仏教以前から、インドには瞑想という手段があり、仏教の開祖である、ゴーダマシッダータは瞑想という手段で、悟りを開かれ、仏陀となられたわけですから、説明は逆です。仏教が瞑想を広めることになり、日本には座禅という形で普及しただけで、仏教が瞑想を創始したわけではありません。いわば、瞑想が仏教を生んだのです。
それと、繰り返しますが、過剰期待をしてはいけません。現在、鬱病をはじめ、既に医師に診断され、治療を受けている人は、総合療法の一貫として、導入を検討してください。確かに重度の鬱病は薬だけではほぼ、治ることはないと思います。しかし、瞑想さえすれば治るという事もありません。生活全般を少しずつ、変えていく事が重要です。それには、西洋医学、東洋医学、自然療法全般、そして何より、ご家族の理解が不可欠です。重度の場合、ご本人は本を読むことすら難しいかもしれません。どうか、ご家族がまず、病気に対して、正しい知識を持ち、そして、何より、特定の思想、療法だけに固執せずに、目的を重視してほしいと思います(医療は目的である”治る”を実現する手段に過ぎません)。