東北の震災から6年
被災地の人の最大の恐怖は、人々の記憶と関心が薄れていくことだと言います。
関心が薄れると、支援が集まりません。ある程度の時期が来れば、被災者は自立するしか、ありません。支援はあくまで、自立支援の為にあります。ただ、東北の震災はあまりにも、規模が大きすぎました。あるTVキャスターが、
「毎年、1年に1回だけ、特集をして、次の日には、もう、何事もなかったかのように、その時の話題性のあるニュースを流さざるをえない。毎年、苦々しい思いをして、この日を迎えます」
と、言っていました。震災で怖いのは、地震や津波そのものだけではありません。その後の、コミニュティの破壊や、偏見の数々、経済的な自立の難しさなど、ずーっと、問題が消えずに残ってしまう事です。
街を歩いていても、震災直後からしばらくは、どこにも募金箱がありました。TVでも、募金をよびかける告知があちこちで見かけました。今は、探さないと、見つからないでしょう。でも、まだまだ、自立できる段階にはないのが実情です。色々な問題があります。
風化させない事。常に時代は動いています。その構造上、次々に起こる、話題性のあるテーマを中心にマスコミは報道せざるを得ません。でも、来年も同じように、キャスターがあのセリフを言わないようにするには、現実的には、お金しか、ありません。
本来、修めるべき、自治体ではなく、他の自治体に移動するだけだとの批判がある、ふるさと納税制度ですが、地元で、何かを買っても、有料サービスを受けても、結局、地元にお金が落ちるだけということには変わりません。日本全国の全体のお金の総量は変わりません。問題はどこに偏在して、止まっているかどうかなのですから。
東北に限りませんが、被災地に支援を。