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オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その4 (西洋医学)

西洋医学は専門的で、かつ、日進月歩なので、素人がとても理解できるものではないと、多くの人は考えていると思います。実際、専門医ですら、最新の薬の知識などは乏しく、先日も、こんな事がありました。

 

私自身がインフルエンザになったのです。ワクチンはあまり打たない主義なので、今年も受けていませんでした。ところが、30年ぶりに罹患してしまったのです。感染症でしかも、飛沫感染ですから、他人に感染させやすい為、自然療法を待つよりも、いち早く、ここは病院へ行くべきと判断して、発熱とほぼ同時に診察を受けにいきました。すると、香港A型。すぐに新薬であるイナビルという吸入薬が投与されました。

 

ところが、3日3晩、熱が乱高下して、最高体温は39度台のまま。3日間で効かない場合は再受診するのが通常である為、やむをえず、呼吸内科医がいる、病院へ行くと、

 

「5日間はしょうがないですね。解熱剤だけを出しておきましょう。」とだけ。

 

体温の乱高下(数秒間で3度も変わるほど)の原因は何でしょうか?と聞いたら、どんなに、矛盾点を指摘しても、この専門医は「体温計の測り方が悪いから」を譲りませんでした。

もし、純粋に測り方が悪いとしたら、普段の平熱も同様の確率で乱高下するでしょうし、インフルエンザに限らず、発熱する疾患はすべて、そうなるはずです。

それを指摘したら、逆キレされました。

つまり、患者は黙って指示にしたがえ主義なのです。後でネットで検索すると、同じような症状の人がかなり、いる事がわかりました。イナビルは副作用が少ない新薬で、タミフルなどと違い、1回の投与で済みますが、まだ臨床データがそれほど、そろっていないわけです。まして、タミフルを服用した中学生の異常行動も未だに因果関係がわかっていません。そうです、この医師は

 

「わかりません」

 

をくだらないプライドで言えなかったのです。ちなみに別の医師に聞いたら、素直に、そういう症状が出る人もいるようですと認めていました。

 

今回は私自身、特に免疫が低下するような持病もありませんし、比較的早く治る事が出来ましたので、何の損害もありませんでしたが、私のように、医師に疑問をぶつけても、ただ、必死で抑え込もうと、フタをするような愚かな専門家に出会った場合、弱い立場の人や気の弱い人なら、医療犠牲者になってしまう可能性が高いのです。

 

インフルエンザに限りませんが、感染症であまりに高熱が続く場合、脳にダメージがいったり、肺炎の危険性もあります。また、新薬はたまに、ひどい副作用を伴う場合があります。専門家との付き合い方には十分、注意しなければなりません。

 

ここはポイントだけ列挙しておきます。

 

1.専門家だから、正しい知識を持っているとは限らないので、セカンドオピニオンはした方が良い。

2.素人だからわからないと言わずに最低限の事はネットなどで調べてみた方が良い。

3.医師には説明義務があります。それを放棄するような医師の元には行くべきではありません。

4.普段から、最低限の医学知識は身に着けておくべきです。特に自己責任を問えないお子様がよくかかる疾患やご自分の持病などについてだけで構わないと思います。子供のころの親の対応次第で、その子の一生の問題になる場合が少なくありません。特に風邪については、極端な対応はさけるべきで、軽いうちから、直ぐに病院に行って、薬漬けにしてしまっては、せっかくの自然反応が台無しになりますし、自然療法に拘りすぎると、最悪、命を落としかねませんし、他人に感染させる社会的な責任の問題にも発展します。バランスよく、対応しましょう。

5.もし、難病に既にかかっている場合は西洋医学の長所、短所をよく、知りましょう。また、医師個人の対応の差がかなり、分かれます。病院なんてどこも同じだとは限りません。ただ、勤務医と開業医では大きな差が出ます。というのも、勤務医は経営側の方針に逆らう事は絶対に出来ない短所があります。しかし、開業医は経営者でもありますので、どうしてもサイフを優先しないといけない立場でもあります。そういった、患者とは無関係な事情を医療従事者は抱えているのです。医療もしょせん、産業であるという、当たり前のことを患者サイドも医療側も、どこか、忘れているのです。しっかり、現実を見据えて、正しい判断をしてください。

とにかく、専門的だからと逃げたら終わりだと思ってください。専門的だからこそ、

優れた専門家を見る目を養ってください。

 

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