オープンソースな医療情報

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オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その4 (西洋医学)

西洋医学は専門的で、かつ、日進月歩なので、素人がとても理解できるものではないと、多くの人は考えていると思います。実際、専門医ですら、最新の薬の知識などは乏しく、先日も、こんな事がありました。

 

私自身がインフルエンザになったのです。ワクチンはあまり打たない主義なので、今年も受けていませんでした。ところが、30年ぶりに罹患してしまったのです。感染症でしかも、飛沫感染ですから、他人に感染させやすい為、自然療法を待つよりも、いち早く、ここは病院へ行くべきと判断して、発熱とほぼ同時に診察を受けにいきました。すると、香港A型。すぐに新薬であるイナビルという吸入薬が投与されました。

 

ところが、3日3晩、熱が乱高下して、最高体温は39度台のまま。3日間で効かない場合は再受診するのが通常である為、やむをえず、呼吸内科医がいる、病院へ行くと、

 

「5日間はしょうがないですね。解熱剤だけを出しておきましょう。」とだけ。

 

体温の乱高下(数秒間で3度も変わるほど)の原因は何でしょうか?と聞いたら、どんなに、矛盾点を指摘しても、この専門医は「体温計の測り方が悪いから」を譲りませんでした。

もし、純粋に測り方が悪いとしたら、普段の平熱も同様の確率で乱高下するでしょうし、インフルエンザに限らず、発熱する疾患はすべて、そうなるはずです。

それを指摘したら、逆キレされました。

つまり、患者は黙って指示にしたがえ主義なのです。後でネットで検索すると、同じような症状の人がかなり、いる事がわかりました。イナビルは副作用が少ない新薬で、タミフルなどと違い、1回の投与で済みますが、まだ臨床データがそれほど、そろっていないわけです。まして、タミフルを服用した中学生の異常行動も未だに因果関係がわかっていません。そうです、この医師は

 

「わかりません」

 

をくだらないプライドで言えなかったのです。ちなみに別の医師に聞いたら、素直に、そういう症状が出る人もいるようですと認めていました。

 

今回は私自身、特に免疫が低下するような持病もありませんし、比較的早く治る事が出来ましたので、何の損害もありませんでしたが、私のように、医師に疑問をぶつけても、ただ、必死で抑え込もうと、フタをするような愚かな専門家に出会った場合、弱い立場の人や気の弱い人なら、医療犠牲者になってしまう可能性が高いのです。

 

インフルエンザに限りませんが、感染症であまりに高熱が続く場合、脳にダメージがいったり、肺炎の危険性もあります。また、新薬はたまに、ひどい副作用を伴う場合があります。専門家との付き合い方には十分、注意しなければなりません。

 

ここはポイントだけ列挙しておきます。

 

1.専門家だから、正しい知識を持っているとは限らないので、セカンドオピニオンはした方が良い。

2.素人だからわからないと言わずに最低限の事はネットなどで調べてみた方が良い。

3.医師には説明義務があります。それを放棄するような医師の元には行くべきではありません。

4.普段から、最低限の医学知識は身に着けておくべきです。特に自己責任を問えないお子様がよくかかる疾患やご自分の持病などについてだけで構わないと思います。子供のころの親の対応次第で、その子の一生の問題になる場合が少なくありません。特に風邪については、極端な対応はさけるべきで、軽いうちから、直ぐに病院に行って、薬漬けにしてしまっては、せっかくの自然反応が台無しになりますし、自然療法に拘りすぎると、最悪、命を落としかねませんし、他人に感染させる社会的な責任の問題にも発展します。バランスよく、対応しましょう。

5.もし、難病に既にかかっている場合は西洋医学の長所、短所をよく、知りましょう。また、医師個人の対応の差がかなり、分かれます。病院なんてどこも同じだとは限りません。ただ、勤務医と開業医では大きな差が出ます。というのも、勤務医は経営側の方針に逆らう事は絶対に出来ない短所があります。しかし、開業医は経営者でもありますので、どうしてもサイフを優先しないといけない立場でもあります。そういった、患者とは無関係な事情を医療従事者は抱えているのです。医療もしょせん、産業であるという、当たり前のことを患者サイドも医療側も、どこか、忘れているのです。しっかり、現実を見据えて、正しい判断をしてください。

とにかく、専門的だからと逃げたら終わりだと思ってください。専門的だからこそ、

優れた専門家を見る目を養ってください。

 

オープンソースな治療法 その32(チベット体操)

元々、西洋の軍人がチベットで習得したヨガのアーサナのようなものを母国に持ち帰ってから世界中に広まったもので、チベット人は別にチベット体操なんて、よんでません。また、ヨガのアーサナでもそうなのですが、これは瞑想の為の準備運動のようなスタンスです。ヨガとは一体(宇宙と)という意味で、要するに悟りを開くのが目的の宗教的なものです。その中で実際に成功された人が、かの仏陀という事になります。

 

アーサナは、長時間の瞑想に耐えるだけの身体づくりの為に考案されたものとされています。もっとも、流派によっては、アーサナをメインにした流派もあり、日本に普及する頃には、アーサナがイコール、ヨガという、カレーと同様にかなり、歪曲して入ってしまいました。でも、ヨーロッパ風のカレーも美味しいとインド人もいうそうです。寿司でも、海外考案の新しい寿司があるそうですし、文化の融合や変容は否定すべきではないでしょう。ただし、源流はしっかり、つかんでおきたいものです。

 

チベット体操チベット僧侶たちが長時間の瞑想をする為に事前に身体を整え、チャクラを活性化し、より、深い瞑想に入って、宗教的に目覚める為に用意されたものです。それを、宗教的意義を完全に切り離して、純粋に若返る体操として、今は普及しています。ただし、病気を治すレベルで言えば、これはかなり、個人差があると思います。

 

チベット体操はなぜか、紹介者によって、微妙に異なるのですが、5つの体操で構成されています。どれも、チャクラを刺激して、活性化する事を目的にしています。チャクラは宇宙からプラーナ(気)を取り込んで、全身にめぐらす為の巨大なツボのようなものです。なぜか、中医学ではほかのツボと同様の扱いをされています。チャクラは回転していて、開いたり、閉じたりするとも言われています。病気の人でチャクラの不活性が原因の人には効く可能性があります。

 

ただし、これは本当に徐々に徐々に、やっていかないと、逆に身体を壊します。

特に高齢者がやるには、かなり、キツイと思います。こうなると、現代日本人には、

準備体操の為の準備体操が必要になってきそうです。ちなみに本当に若返るかどうかですが、それは....色の呼吸同様、物凄い個人差があると思います。

 

 

5つのチベット体操──若さの泉・決定版

5つのチベット体操──若さの泉・決定版

 

 

オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その3 (鍼灸)

鍼灸と言いますと、皆さん、東洋医学だと思っておられると思います。

実際は鍼灸鍼灸師の数だけ、方法があると言ってよいほど、種々様々です。

西洋医学的な理論(リンパ、血管、神経走行など)で、ツボ(経穴)を無視する流派もありますし、経絡やツボは認めても、処置が電気的な処置(イオンパンピングと言います)であったり、中国の古典に精通し、主に脈診を中心とした、まさに東洋医学の王道を行く方法で処置する流派もあります。中国に留学して、中国鍼で処置する人もいます。

 

刺激方法も様々で、刺激の強い順番から

 

1.中国鍼で強い刺激を与える方法

2.日本鍼の細い鍼で、軽い刺激を与える方法

3.刺さないで、金属棒を当てるだけの方法(接触鍼と言います)

4.ツボに何かを貼る流派(色のついた布など)->これは鍼灸とは言えませんが、考え方は鍼灸の考え方です。ツボに文字を書くという人もいます。

 

一番、多いのは、2だと思います。方法としての分類は専門的に説明しても、わからないと思いますので、要するに受ける人の知りたい事として、

 

痛いのか?

治るのか?

どれくらい、通わないといけないのか?

 

などだと思います。痛いかどうかは、個人の感覚によるのですが、やはり、流派や個人の方法によります。ただ、本当に不思議なのですが、物理的な刺激量が多いほど、効果が高いわけではありませんし、かといって、低刺激の方が効くというわけでもないのです。本当に、患者側の体質(漢方薬でいう、証)で決まるんです。だから、上記の疑問点3つとも、実は患者側次第なんです。普通は、鍼灸師側の力量で決まると思うでしょう。それもあるにはあるのですが、実際は、患者側のその時の体質にぴったり、合う方法の流派や相性の良い鍼灸師鍼灸師個人との相性もある)がいる鍼灸院に行けば、治る確率が高いという事です。

 

その証拠に、臨床経験豊富なベテランの先生のところで、全く、治らなかった人が免許取り立ての頃の私のところで、スパっと治った事が何度となく、ありました。もちろん、技術的には、私の方がベテラン先生よりも圧倒的に劣るわけですが。手際の悪い私の施術で、良くなったのです。もちろん、逆のケースもありえるでしょう。不思議なんですけど、これは事実です。

 

だから、以前、鍼を受けたけど、ちっとも治らなかったという人は、合わないところに行った為だったのかもしれません。

 

それでは、どうすれば、自分に合う鍼灸院と出会えるか?なんですが、それは、残念ながら、わかりません。こちらもやってみるまで、わかりませんから、一般の方にわかる方法を伝える事はできません。

ただ、一応、一般論的な分類として、

 

鍼灸専門でやっているところの方が治癒率は高い傾向にあるとは思います。鍼灸専門でも、得意、不得意はありますので、どういう患者が多いのか、聞いてみるのも良いと思います。

また、施術前に、治ると断定するところは、大抵、ダメです(神様にしか、事前にはわかりません)。また、医学的に清潔にしているところ(これは感染などの問題で、見た目がオシャレとか、小奇麗とかという意味ではありません)は最低限の基準です。

 

また、鍼灸というと、整形外科疾患(腰痛、膝痛、五十肩など)に特化したイメージがありますが、そんな事は決して、ありません。漢方薬で、骨折が治る場合もありますし、鍼灸で流派を問わず、内臓疾患が治るケースも少なくないのです。

 

中国は広いので、漢方薬の材料が取れる、寒くない地域は比較的、湯液が発達しました。寒い地域では、薬草があまり、取れないので、鍼灸が発達したと言います。その考え自体は同じです。同じ、気の医学です。ですから、疾患によって、使い分けをしていたのではありません。

 

そして、アイスマン(ヨーロッパで発見された古代人の冷凍遺体)の登場で、鍼灸が中国起源説すら、怪しくなってきました。

 

鍼灸の可能性は無限大と言っても過言ではありません。ただし、こういう言葉があるので、紹介しておきます(私が考えたのではなく、どこかのサイトに書いてあったんです)。

 

鍼灸に不可能はない。ただ、鍼灸師に限界があるだけである。」

 

ご参考までに。

オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その2(整体)

本当は専門である、鍼灸について書きたかったのですが、おそらく、多くの人が行くのは鍼灸よりも先に整体系だと思いますので、そちらをまず、書いておきます。

 

まず、法的な事を書きます。

 

我が国には、整体の国家資格はありません。そのため、いわゆる無免許で開業出来てしまいます。保健所の届け出義務もありませんので、国も地方自治体も、どこにどれだけ、存在するのか、把握もしていません。当然、どのような施術内容なのか、全く、わかっていません。医学の知識も完全に、自主的で任意にゆだねられています。

(一応、医師法薬事法での制限があるにはあるが、行政が施術内容を把握していないので、実質は問題が発覚するまでは野放しです)

私の知る限りのパターンで列挙してみると、

 

1.公的医療資格を全く持たずに開業しているケース(おそらく最多)

2.鍼灸などの資格を取って、治療手段は整体を選んで、開業しているケース(次に多いと思います)

3.海外で公的医療資格(D.C.など)をとって、日本で開業しているケース(相当、少ないですが、おられます)

4.医師が病院で施術するケース(これは整体というより、AKAなど、特殊なケースです)

 

ただし、無免許(民間資格は持っている場合が多いので、公的医療資格を持っていないという意味)の施術者が必ずしも、医学知識が乏しかったり、内容に問題があるわけではありません。何ら、公的な担保がないという事です。

 

肝心な内容なのですが、

1.野口整体系の伝統的日本の整体

 

これは純粋に医療目的で、慰安的な要素はほぼ、ゼロです。整体というと、ボキボキというイメージがありますが、野口整体は日本の気功というようなイメージを持ってもらうと、わかりやすいかもしれません。愉気という表現をしますが、実質は気功です。もちろん、整体操法愉気だけではないのですが、刺激の大半は非常にソフトです。公的資格を必要とはしませんが、それ以上に膨大な訓練を必要とされますので、社団法人、整体協会が認定した施術者なら、一定の信頼があると思います。

あと、双璧をなす、身体均整法も似たような感じです。ただし、こちらは気という発想は無く、どちらかというと、日本のオステオパシーといった感じです。

 

2.カイロプラクティックオステオパシーのような西洋医学の手技療法系

 

これは2番目に多いのかもしれません。海外では公的医療資格を必要とするちゃんとした医学で、医師の一種として、扱われています。特にオステオパシーは通常の医師と同様に、投薬なども出来ますので、日本とは全く、扱いが違います。日本では、本を読んだ程度でも、開業出来てしまいますので、これも注意が必要です。そのため、各種団体が認定制度をもって、一定のレベルの均整化をはかっていますし、公的制度にしてもらうように、政治家にも働きかけているそうですが、未だにそれは実現していません。内容ですが、昔はソフトな手技のオステオパシー、少々、強い刺激(いわゆる、ボキボキ)がカイロという状況が多かったのですが、最近は両者の融合があり、厳密な区別がつきにくくなりました。やはり、施術者次第という事になります。

 

3.実質が、慰安的マッサージ屋さん

 

これが一番、多いです。ただし、よく違法マッサージという言葉が使われますが、これは非常に判断が難しいです。というのも、行政も法もそもそも、マッサージの定義があいまいな事と、過去の判例から、憲法で保障される、職業選択の自由の範囲であれば、違法とは言えないといった旨の判決が出ているので、業界の人もその辺りは熟知していて、現状では、玉虫色の状況です。本ブログでは、病を治したい人向けに書いていますので、これ以上、この点には触れません。

 

以上、1か2のところでご自分に合いそうなところを選びましょう。ただし、操体のような安全な自力整体を試してから、専門家の元へ行かれることをお勧めします。

オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その1(漢方薬)

このブログは主に自分で治療をする人の為に有益な情報を提供する為に作られたものですが、病気の種類や、重症度、体質など、様々な理由でそれが困難な人も多いと思います。専門家に依存しても、治る事は無いのが原則ですが、まっとうな専門家のまっとうな支援があるのとないのとでは、天と地の差があるのも事実です。

そこで、代替医療に絞って、代替医療専門家ガイドを何回かに分けて、書いてみたいと思います。ただ、代替医療は完全に客観視できない(科学で解明出来ない部分が多いので)ので、どうしても、私の体験的な主観が入る事をご了承ください(ただし、可能な限り、客観的に事実を基に判断しています)。

 

さて、漢方薬ですが、皆さん、漢方薬というと、生薬の成分に効果があるという、現代医学の薬と同様のメカニズムで治癒するという思い込みがあると思います。実際、そういう場合もあるのですが、原則、それは全く、違います。

 

漢方は証といって、その時の個人の体質に合わせて、もっとも相性の良い薬を出して、気・血・水(これは日本漢方と中医で表現が異なる)などの体液の過不足や循環を改善して、自然治癒力を持ち上げる事で、治すという方法をとります。よくいう、風邪に葛根湯も大ウソです。葛根湯が体質的に合う人にだけ、葛根湯なのです。合わない人が飲めば、逆効果になりえます。そのため、薬局で自分で買って飲むのはお勧めできません。

 

漢方薬に病名別・症状別の薬というのは原則、ありません(各成分にそういう説明があるのは否定しませんが)。

 

よく、普通の内科や総合病院で、エキス剤の漢方薬を出される場合がありますが、ほとんどの場合、まともに漢方を勉強したことのない医師が、某大手製薬メーカーが医師向けに配っている、病気別症状別一覧表を見て、決めているのです。そのため、過去に死亡事故すら、起こっています。漢方薬は安全で副作用がないというのは

 

真っ赤なウソです(逆に即効性がないというのもウソです。うまく、証が合えば、即効性がある場合もあります)。

 

何せ、猛毒のトリカブトの一種である薬草すら、結構、頻繁に使うのです。驚くとことはありません。現代医学で常用されている、心臓疾患のジキタリスも猛毒の薬草が材料ですから。適量だと、薬になる。間違えれば、毒となるのが、薬なのです。だから、何年も専門的に勉強した人でないと、処方出来ないのです。ところが、医師であれば、漢方の勉強を全くしたこともない人が法律上、何の問題もなく、漢方薬を出せてしまうのです。そのため、患者は安易に信頼できない医師の漢方薬を飲まない方が良いのです。

 

本物の漢方医の見分け方(今回のポイント)

 

1.漢方系の有名な医大出身である(通常の医学部では漢方は習いません)

2.漢方の師匠がHPなどに書いてある(東洋医学は師匠について、マンツーマン指導が原則です)

3.流派も明記してある方がより、安心

4.診察時に、脈診や舌診、腹診などの、漢方特有の診察をするかどうか。

5.問診に漢方特有の問診が含まれているか(一見、症状に関係がなさそうな質問が多いです)

6.看板にたくさんの診療科目の名前がなく、漢方専門でやっているところ

7.診察室で、漢方の専門書が並んでいる。

 

特に4番が重要です。問診だけで決める事は漢方医なら、普通はしません。

また、エキス剤は保険が効くので、安価で良いのですが、効果は生薬よりも落ちます。材料の品質が全然、違うからです。また、生薬ですと、完全オーダーメイドできますが、エキス剤ですと、既に生薬が組み合されたものになりますので、体質に合わせるのにも限界があるからです。ただし、そのエキス剤をさらに組み合わせる事で、よりきめ細かい対応はできますし、そういった処方を実際にしている漢方医もいます。

 

ちなみに、よく、漢方という言葉を漢方薬の事だと思っている人が多いと思うのですが、漢方というのは当時の中国の漢という国の方から来た医学という意味の総称名の事です。現代医学は当時、蘭方と言われていました。オランダから来た、西洋医学の意味です。だから、鍼灸も漢方なんです(今は様々ですが)。漢方薬は専門家は、湯液と言います。

代替医療実践ガイド

既に30種類以上、紹介しているのですが、どれを選べばよいかわからないと思います。

そこで、ちょっとした選択のヒントを書いてみたいと思います。

 

1.原則、特定の病名、症状に効くという治療法は存在しない。

 

代替医療は実践する人の自然治癒力を向上させて、自身の力で治すものです。

その為、特定の症状にだけ、ピンポイントに対処するという方法はありません。

複数の病気や症状を持っている人は、どういう順番でよくなるのかも、すべて、

自身の身体(心身)が決める事なので、予め、予想をすることは出来ません。

よく、これって、何に効くの?という質問を受けますが、代替医療の大半は何に効くのではなく、誰に効くのかを問題視します。ある人には劇的に効いても、同じ病名、程度の人でも、別の人には全然、効果がないという事が普通に起こります。

 

病名、症状ではなく、個人との相性で決まるのが代替医療です。次にその点を詳しく、説明します。

 

2.個人の体質、相性で治癒する、しないが決まる

 

特定の症状、病気に無関係である以上、判断の決めてはこれしか、ありません。

ただ、体質は変化していきますから、一生、同じではありません。そのため、過去にAという治療法が劇的に効いたからといって、また別の病気になったときに同じようにAが効くとも限りません。その時、その時の身体(心身)が求める、治療法こそが、一番、効果がある治療法です。体質、相性、時期という、3つのポイントがあるという事です。

 

3.効いているかどうかの目安は筋肉や皮膚などの運動系の変化

 

究極は試してみるしか、ありません。しかし、多くの治療法は効果を自覚したり、病院の検査で変化がみられるまで、時間がかかります(数週間〜数年)。そのため、自分が試している治療法が本当に効果があるのかを知る目安が必要になります。それは

 

筋肉が柔軟かつ、弾力のある状態へと変化していく

 

という事です。これをプロは筋力反射テストという方法で調べていくのですが、一般の人は、簡単なストレッチを使って、柔軟性を調べるのが良いと思います。物理療法ではない、食事療法のような方法であっても、ちゃんと、筋肉は変化します。漢方薬などでも、ちゃんとした漢方医に処方されたものだと、大抵は、手に漢方薬を持つだけで、ストレッチがしやすくなるのがわかります。ただし、これは目安です。プロが使えば、精度は高いのですが、それでも、絶対視はしません。やはり、現代医学の検査としっかり、対比させて、継続するかどうかを決めてください。

 

また、スポーツをしている人は柔軟性だけでは判断できない場合もあります。無理なストレッチを続けている場合、関節の靭帯や腱などが不自然に伸びきっている為、筋肉自体の変化がわかりにくいからです。そういう方は握力を計測すれば、目安になりますが、個人的には操体をマスターする事をお勧めします。

 

3.瞑眩について

 

代替医療に限りませんが、自然治癒力を増進させることで治癒する方法は、どのような方法でも、瞑眩という、一過性の不快症状を伴います。一過性なので、経過すれば、症状が好転していきますので、好転反応とも呼ばれています。ただ、厄介なのは、

 

好転反応自体は効いている証拠なので、喜ばしい反面、それが好転反応だとわかるのは終わって、実際に好転して、初めてわかる事です。その為、実践者はプロでも、結構、不安になるときがあります。何せ、どのような症状が出るか、予め、決まっていませんし、一過性といっても、長い時は数か月にわたって出る場合もあります(普通は半日か長くて、数日間です)。ひょっとしたら、元々の症状が悪化していたり、別の病気に罹患しているのに、好転反応だから大丈夫だと思って、医療機関に行く機会を逃してしまってはいけません。

 

そこで、

 

1.症状が非常に強い

2.短期間で終わらない

3.不安を感じる

 

場合は迷わず、病院に行って、検査を受けましょう。ただし、医師の大半は代替医療を否定する立場の人が多いので、そんなものはすぐにやめなさいと言われるのがオチですので、その点、十分、認識した上で診察を受けましょう。また、厄介なのは、瞑眩が出ているとき、本当に検査上も悪化している場合もあります。たとえば、高血圧の人は一時的にもっと血圧が上昇したりする場合がありますし、痔核を持っている人が出血がひどくなったりする場合があります(あくまで、個人によって、その時、その時で違う)。ちょうどその時に検査を受けると、当然、瞑眩ではなく、悪化したのだと、医師はもちろん、実践者自身も思うでしょう。この点も代替医療が普及しにくい点の一つです。

 

4.無理せずに徐々に始めましょう

 

代替医療を試す人の多くは、健康雑誌を読んで、ピンポイントにお手軽で即効性のある方法を試しては効かないを繰り返す人です。そういう方法が最も無意味な方法です。本気で取り組むのなら、長期的視野にたって、真剣にじっくりと取り組むつもりで始めないと、効果を感じる事はまず、ないと思ってよいです。そのため、焦らずにゆっくりと、実践する事です。また、効果が出始めた時にこそ、早く治したいからと無理な事をするのは絶対に厳禁です。難病、慢性疾患を治すには、何度も瞑眩を経験しながら、徐々に徐々に、身体を整えていくのが普通です。前述したように瞑眩も強く出すぎると、危険な場合もあります(高血圧など特に)。

 

5.現代医学と併用しましょう

 

もし、効果が出たとしても、いきなり、病院の薬を辞めるなど、素人判断は絶対にしないでください。残念ながら代替医療に好意的な医師は少ないのですが、それでも、健康になってきている患者に、通常はいつまでも同じ薬の同量の投薬は出来ないのですから、検査結果と自覚症状が好転した時に、医師に減薬してもらうように、言いましょう。それでも、

 

「いや、これは一生、飲む薬だ」

 

という、話し合いに応じない態度に出られたら、さっさと医療機関を変えましょう。医師の許可なく、薬を辞めたり、西洋医学の治療を辞めるのは絶対にしてはいけませんが、一人の医師の言うがままにする必要はありません。選ぶ権利を持っているは患者です。きちんと、説明をしてくれたり、こちらの言い分を聞いてくれる医師を選ぶべきです。できれば、代替医療に理解のある医療機関に行く方が良いです。ただし、医師も人間です。いい加減な人もいれば、まともな人もいます。信頼できる人物かどうかをしっかり、見極めてください。医療の事など、わからないからと、逃げずに、他の職業同様、最低限、自分で調べて、まともな対応がされているのか、チェックすべきです。医療機関とは賢く、付き合わないと、最悪、一生を台無しにされます。

実際、代替医療を始める以前に、自分が良い医療機関を選択しているのかどうかから、始めないといけないケースが多いと思います。良い医師は、自分のわからない分野はきちんと、わからないと正直に話してくれます。自分の思い込みで、簡単に否定しません。西洋医学も代替医療も得意、不得意の分野があります。決して、万能ではありません。要は、うまく、使う事なのです。究極は医療は道具に過ぎません。目的は治る事であり、もっと言えば、人生を有意義に使う為の手段に過ぎないのです。専門家もそのための補助に過ぎません。治す主役は患者自身なのです。依存しても、治してくれません。それは幻想に過ぎないのです。専門家とは適切な距離をもって、接する事です。無視もいけない、依存もいけない。あくまで、主役は自分なのだと認識したうえで、うまく、専門家を利用してください。

 

医師の大半は西洋医学の専門家ですが、代替医療の素人です。その溝を埋めるのは、今の日本では、多くの場合、患者が自分で勉強するしかないのが実情です。そのため、慎重に、確実に事を進めていく必要があります。安易な道はないと思ってください。市販の高い健康食品を飲むだけで治るなんて、まず、ありません。健康雑誌に書かれている、その場限りのお手軽療法で治るなんてこともまず、ありません。

 

ここで紹介している治療法はどれも、本当に効果のある方法ばかりです。しかし、逆を言えば、お手軽で安易な方法は全く、ありません。自分で主体的に取り組もうと思う人しか、やらない方が良いです。

 

大切な事なので、まとめておきます。

 

1.医師、医療機関を無視してはいけません

2.でも、依存しても治りません

3.主役は患者自身だという認識をしっかりもって、正しい専門家を選ぶ目を養いましょう

4.代替医療は自分に合う方法でないと、効果がありません

5.長期的視野にたって、じっくりと取り組みましょう

6.治す事を目的にせずに、自分の人生をよりよくする手段と考えた方がうまくいくケースが多いと思います

 

それでは、あくまで、私的ガイドですので、ご参考までに。

掘り下げシリーズ その3(楽健法)

私の知人夫婦に、楽健法を教えたのが1年半ほど前になるでしょうか。

彼らは今、一人は完全に脱・薬が出来ました。一生飲む必要があると言われていた降圧剤ともサヨウナラになっています。もちろん、勝手に辞めたのではなく、かかりつけの医師の判断で終了となったのです。もう一人も、1種類だけに減らせたそうです。彼らは他に何もしてません。ただ、かなりテキトーな、楽健法モドキをしていただけなんです。

 

というのも、教室に通うのは遠方で無理だし、DVDの使い方もわからない、ITオンチです。そこで、私が教えた記憶を頼りに、ずーっと、続けていたそうです。

 

私は常に2つの健康法、治療法を模索しています。

 

一つは、やはり、難病が治癒するレベルの方法です。しかし、これは、多くの場合、一般の人には習得が困難です。プロでも、出来る人と出来ない人に分かれてしまいます。

 

もう一つは1回、1回は劇的な効果が無くとも、きちんと、効果の蓄積があり、かつ、続けて実行できるという方法です。楽健法はまさに後者の典型ではないでしょうか。

 

どうして、彼らが続けてこられたのか?を聞いてみたり、実際にしているところを見せてもらいました。どうやら、

 

1.それなりに即効性があり、身体が楽になる。

2.足で踏むのは手でもんだりするより、ずっと、楽。

3.食事療法などと違って、ピンポイントに刺激が出来る。

4.する側とされる側の感覚を両方、体験できるので、するたびに要領がわかってくる。

5.どこをすれば、どうなるか、だんだんとわかってきて、楽しく感じる。

 

ただし、弱点があります。楽健法は別名、2人ヨーガと呼ばれるように、二人ペアでないと、出来ません。独身の方が毎日、する事は難しいでしょう。また、ご夫婦であっても、相手が代替医療に思想的に共鳴してくれないケースもあるでしょう。また、かなり、年配の方だと、人を足で踏むという行為に抵抗感があると聞きます。

 

楽健法は正式には、密教の印を結んだり、真言を唱えたりと、結構、手順があるようです。そもそも、山内僧侶が開発したものではないのですが、長年の経験からそのように改良なさったようです。正式にならいたい方は山内僧侶やその関係団体に連絡をとってみてください。

 

ただ、要領さえ、得ていれば、私の知人夫婦のように、継続は力なりで、効果はあるようです。山内僧侶の最新刊も出ているようなので、ご興味のある方はそちらを参考にして、とりあえず、やってみるのも良いかもしれません。とにかく、軽く、軽くから始める。怪我をしているようなところは踏まない。骨粗しょう症の人は気を付ける。その他、医師から強い刺激を禁止されているような疾患の人は絶対にしない。これは守ってください。特にペアで体重差が極端にある場合は要注意です。

 

楽健法経つき定本版 二人ヨーガ楽健法

楽健法経つき定本版 二人ヨーガ楽健法

 

 

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