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オープンソースな医療情報

医療難民救済の為、主にオープンソースな医療の情報公開しています。リンクフリーです。

オープンソースな治療法 その21(あべこべ体操とハーモニー体操)

あべこべ体操とハーモニー体操は、ニューストレッチという名前でyoutubeで動画が公開されています。そういう意味で、オープンソースです。勝手に指導者として、活動は出来ません。

 

いわゆるスポーツ系の少し、無理をするストレッチとは違って、無理なく、柔軟になれます。その点では、良い方法だと思います。

 

ただ、元がフェルデンクライスであるという割りには、肝心の身体感覚をあまり、重視した説明が見られない(少なくとも動画では)のが残念です。ハーモニー体操もあべこべ体操も元はフェルデンクライスのようですが、おそらく、効果は違うと思います。特にあべこべ体操は、認知症の改善や予防、進行阻止などに期待出来るかもしれません(残念ですが、まだ、私の症例はありません)。というのも、認知症に効果があるのは、同時に複数の運動(や、脳を使う事(計算とか))をする事だという事がわかってきたからです(いわゆる、脳トレ)。あべこべ体操は、同時に別々(反対)の動きをします。例えば、首を天井に向ける動作をしながら、視線(眼球運動)は下を向けます。こうすることで、脳が活性化する可能性があります。ブレインジムなど、動作(運動)が脳の機能改善をするという、考え方に近いのかもしれません。

 

DVD付きの本が出ていますので、動画が見れない人は書籍を購入してみると良いと思います。ただ、動画と全く、同じ動作ではないようです。より、初心者向けになっていて、特にハーモニー体操の方はどちらかといえば、高齢者向けの作りになっているようです。

 

これからは、予防出来る症状、病気は予防するという事がとても大切なので、超高齢化社会を迎える日本としては、とても意義がある方法だと思います。

 

ちなみに、今まで、運動療法系はいくつか、紹介してきましたが、それぞれ、一長一短あり、どれが一番、優れているとは言えません。ちょっと、簡単に比較してみますと、

 

操体

 

長所:気持ちよさを味わう事を目的にしているので、全く、辛さがない。高齢者でも、感覚さえわかれば、問題なく出来る。パターンが無い分、きめ細かく、個人別に対応出来る。時に難病すら治る事がある。この中では唯一、プロが臨床で使う事が日常的に行われている方法でもある。一人でも、二人でも可能で、二人でする法が通常は効果が高い。

短所:パターンが無いので、特に初心者は何をやってよいのか、わからない。感覚がわからない場合も多く、途中で辞めてしまう人も多い。皮膚の操体は自分で出来るとところが、限られてしまう。操体という名前が同じでも、指導者によって、全く、方法が違うので、相性の合う、指導者の下で習わないと、高い効果はあまり、望めない。

 

自彊術

 

長所:パターン系では効果は最強。体操というより、自力整体と言うべき(著名な整体家が創始した為)。パターンが決まっているので、迷う事が無い。最も消費カロリーが高いと思われるので、医学的な理由で痩せたい人にもお勧めです(美容目的に叶うかどうかはわかりません)。私も痩せる目的で無かったのに、結構、痩せてしまいました。

短所:とにかく、辛い。転がる動作が有るため、室内でしか出来ない。それなりに動ける人(比較的体力があり、激しい痛みがなく、大きな障害なども無い)でないと、出来ない。パターンも31種類もあるので、それなりに記憶するのが大変。難病の人は1日、2回、する必要があると言われているが、続けるのはなかなか、困難。なお、指導者は「動作は、はずみをつけて、その反動を利用しているので、一見はげしいように見えるが実際はそれ程エネルギーを消費しません。従って病弱者にもできます。」と言ってますが、残念ですが、それは正確な表現とは言いがたいです。反動を利用しても、結構、キツイです。また、それが出来るようになるまで、病弱者は持ちません(これも個人差がありますが)。もちろん、徐々に慣らしていけば良いのですが、それだったら、まず、他の運動療法をして、体力を向上してからやる方が効率が良いと思います。何より、途中で挫折した人は普通は二度と、チャレンジしようとしないので、私は相談者の体力などを見て、最初には薦めないケースが多いです。でも、効果が高いので、その天秤になります。

 

楽健法

 

長所:踏まれると、気持ち良い。局所的なシコリが効率よく取れやすい。ペアでするので、夫婦や親子のスキンシップにもなります。

短所:相手が必要。その為、自力健康法とは言えない。また、相手次第で、効果が変わってしまうのも短所といえば、短所。

 

ヴィッパサナー瞑想

 

長所:身体の効果もあるが、心への作用が大きい。人格的成長も期待出来る。単純が故に奥が深いのが、短所でも長所でもある(操体と同じ)。

短所:最初は結構、辛い(個人的感想)。効果の実感の個人差が大きい(私見)。瞑想である事を理解してやれる人が少ない(私見)。

 

上下運動

 

長所:ミルキングアクション(静脈血の循環)を目的にした方法では最強の効率。

短所:場所を選んでしまう(マンションなど、防音に問題のある所では出来ない)。骨粗鬆症や膝が痛い人は事実上、出来ない。

 

真向法

 

長所:パターンが4つしか無いので、直ぐに覚えられる。他の治療法の効果の目安にも使える(体操系は皆、そうですけど、4つに凝縮されているので、特に有用)1回の時間が短いので、時間の無い人には向いている。

短所:辛い。毎日、ほんの少しずつしか、変化しない。途中で辞める人も非常に多い。

 

八の字体操

 

長所:基本パターンはあるものの、個人の感覚を重視するので、個人毎に対応しやすい。あまり、辛くない。少々、痛みのある人でもやれる。場所もあまり、選ばない。効果もそれなりに高い。

短所:本格的なものと簡易的なもので、ずいぶんと、習得の容易さと効果が変わるので、指導者でずいぶん、変わってしまう。

 

あべこべ体操・ハーモニー体操

 

長所:気軽に出来る、パータン系の割に効果が高い。特に高齢者にはお勧め。脳トレになる可能性あり(特にあべこべ体操)

短所:本家のフェルデンクライスほどの効果は望めない(個人差はあると思いますが)。

 

これらをご自身の目的(予防程度なのか、難病を治したいのか)、身体の状況(その両方を実践可能なのかどうか)などから、試してみる種類、順番、組み合わせなどを考慮してみてください。

運動療法というと、通常、整形外科疾患に有効だと思ってしまうのですが、実は、認知症や鬱病など、脳や心と関連の深い疾患にも有効である事がわかってきています。特にMCI(認知症予備軍)の人にはお勧めです。適切な運動は脳の栄養だと言えます。

 

 昔の人は認知症が少なかったのですが、それは西洋医学では、長寿化し、かつ、高齢者人口が増えたからだと言いますが、それも否定しませんが、今よりも圧倒的に

 

「日常生活で動く必要があった」

 

からではないでしょうか。便利な家電も車も無い時代です。特別な体操をしなくても、毎日、身体を動かす、絶対量が違っていたのだと思います。

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