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オープンソースな治療法 その9(楽健法)

今回は、楽健法です。

楽健法という名称を使う事や、指導者として活動する事はおそらく、創始者の山内宥厳(真言宗の住職でパン職人でもある)先生の許可が必要だと思いますが、山内先生の著作本にあるように、元々、楽健法の原型は、ずっと昔に、”得体のしれないグループ(詳細は山内先生の著作本を参照)”がしていたそうなので、元々は山内先生のオリジナルではありません。そのため、家庭でご家族などとするには、何の問題もないでしょう。そういう意味ではこれも準オープンソースな治療法・健康法だと言えるでしょう。

 

さて、その楽健法ですが、手を使うより効率よく、全身のシコリがとれる、足(というより、体重という言うべきでしょうか)を使って、マッサージをする事によって、通常のマッサージよりも高い効果が得られるという原理のようですが、「二人ヨーガ」とも言われるように、単なる物理的効果だけではなく、真言宗の僧侶でもある、山内先生の生命観が背景にあるような気がします。ちなみに本格的にする場合は真言を唱えたりもするようです。また、山内先生いわく、される人だけでなく、する人も同時に元気が出てくると言います。気の交流と言えるでしょう。

 

上手な人にしてもらうと、大変、気持ちが良いそうです。ただし、二人でないと出来ません。地域のコミニュティー活性化としても、大変、有効な手法だと思います。

現在、高齢者の多くは、病院を治療目的ではなく、一つのコミニケーションツールとして、利用しています。そのため、病院の待合室で、

 

「あの人、最近、見ないけど、どうしたんだろうね?」

「そうだね、病気でもしたのかな?」

 

という、笑い話があるくらいです。多くの高齢者は病院では自分の症状は治らない事を自覚しています。それでも、通院を続けるのは、ただ、何かをしていないと、不安になる事や、健康保険適用で、安価である事、権威に従って、自分の意見を持たないようにする無意識の集団的傾向があるからのようです。しかし、それでは、本人が治癒しないのはもちろん、医療費が国家の財政難の究極的要因になっている現状(医療費全体は年間40兆円。そのうち、高齢者医療が大半を占めると言われています)を考慮すると、将来の国の財政破綻が懸念されます。

そこで、税金がかからない、真の意味で高齢者に優しい、憩いの場を構築する必要があります。

 

選挙の時は、立候補者は必ず、高齢者など、弱者に優しい社会、安心の社会保障をと言います。それは実際には単に安価なだけの薬漬け医療を指しています。それが、本当に優しく、安心な社会といえるとは思えません。

 

楽健法は、二人でしか出来ないがゆえに、どうしても、コミニュケーションが必要になってきます。このブログは原則、自力健康法を紹介しているのですが、それでは、人間と人間のふれあいの少なさ故(人は一人では生きていけません)に出現している症状には対処出来ないという、マイナス面も少なからず、あると言えます。

 

そういう意味でも、一人でも出来て、二人なら、なお効果が増加する、操体法を私は薦めてしまうのですが、それも個人との相性がありますから、楽健法も大切な選択肢の一つとして、お勧めしたいと思います。

 

山内先生の著作本です。DVDもあるそうです。詳細は山内先生のHPで。

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