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オープンソースな治療法 その27(認知行動療法)

認知行動療法というのは、主に鬱病の人に行われる、精神療法の一種なのですが、既に病気になった人の為だけでなく、心の健康法として、使える、実践的な方法です。

 

詳細はコチラのサイトのこのpdfをダウンロードしてお読みになるとよいと思います。

 

認知行動療法とは、つまるところ、認知の歪みを正していこうという方法です。私たちは他人の心が読めませんから、言動、仕草、表情などから、想像で相手の意図をくみ取ります。ところが、必ずしも、実際の相手の意図と一致するとは限りません。中にはマイナス思考が極端に働く性格傾向を持っている人もいますので、自身で作り上げた誤解が、過剰なストレスになって、鬱病などの精神疾患を患う原因の一つになっているという事です。そこで、認知(相手の気持ちをくみ取る段階)を、バランスよく思考して行うようにしようという事で、いわゆる、世間でもてはやされている、プラス思考ではありません。

 

プラス思考は、有害な場合があります。たとえば、相手が本当に嫌がっているのに、嫌いも好きの表現だと自分に都合のよい解釈をしてしまえば、最悪、ストーカーになる可能性もあります。そして、反省をしなくなります。さらに、マイナス思考の強い人に無理にプラス思考を押し付けると、潜在意識(無意識)が強く反発するので、結果的に余計に悪化する場合も珍しくありません。認知行動療法はバランス思考で、現実的な思考に戻すという考え方です。こういった、思考のメンテナンスをバカにしてはいけません。私達のストレスの大半は、実はストレッサーそのもの(たとえば、上司とか、姑とか)ではなく、自分の認知にある場合が多いからです。

 

仏陀が色即是空だといったのも、結局、認知の歪みの事だったのではないでしょうか。もちろん、無理やり、プラス思考を説かなかったのも、さすがは目覚めた人と言えます。

 

ただし、認知行動療法は重症の鬱病の人などは、必ず、専門家の指導の元で行うようにしてください。

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