オープンソースな医療情報

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オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その2(整体)

本当は専門である、鍼灸について書きたかったのですが、おそらく、多くの人が行くのは鍼灸よりも先に整体系だと思いますので、そちらをまず、書いておきます。

 

まず、法的な事を書きます。

 

我が国には、整体の国家資格はありません。そのため、いわゆる無免許で開業出来てしまいます。保健所の届け出義務もありませんので、国も地方自治体も、どこにどれだけ、存在するのか、把握もしていません。当然、どのような施術内容なのか、全く、わかっていません。医学の知識も完全に、自主的で任意にゆだねられています。

(一応、医師法薬事法での制限があるにはあるが、行政が施術内容を把握していないので、実質は問題が発覚するまでは野放しです)

私の知る限りのパターンで列挙してみると、

 

1.公的医療資格を全く持たずに開業しているケース(おそらく最多)

2.鍼灸などの資格を取って、治療手段は整体を選んで、開業しているケース(次に多いと思います)

3.海外で公的医療資格(D.C.など)をとって、日本で開業しているケース(相当、少ないですが、おられます)

4.医師が病院で施術するケース(これは整体というより、AKAなど、特殊なケースです)

 

ただし、無免許(民間資格は持っている場合が多いので、公的医療資格を持っていないという意味)の施術者が必ずしも、医学知識が乏しかったり、内容に問題があるわけではありません。何ら、公的な担保がないという事です。

 

肝心な内容なのですが、

1.野口整体系の伝統的日本の整体

 

これは純粋に医療目的で、慰安的な要素はほぼ、ゼロです。整体というと、ボキボキというイメージがありますが、野口整体は日本の気功というようなイメージを持ってもらうと、わかりやすいかもしれません。愉気という表現をしますが、実質は気功です。もちろん、整体操法愉気だけではないのですが、刺激の大半は非常にソフトです。公的資格を必要とはしませんが、それ以上に膨大な訓練を必要とされますので、社団法人、整体協会が認定した施術者なら、一定の信頼があると思います。

あと、双璧をなす、身体均整法も似たような感じです。ただし、こちらは気という発想は無く、どちらかというと、日本のオステオパシーといった感じです。

 

2.カイロプラクティックオステオパシーのような西洋医学の手技療法系

 

これは2番目に多いのかもしれません。海外では公的医療資格を必要とするちゃんとした医学で、医師の一種として、扱われています。特にオステオパシーは通常の医師と同様に、投薬なども出来ますので、日本とは全く、扱いが違います。日本では、本を読んだ程度でも、開業出来てしまいますので、これも注意が必要です。そのため、各種団体が認定制度をもって、一定のレベルの均整化をはかっていますし、公的制度にしてもらうように、政治家にも働きかけているそうですが、未だにそれは実現していません。内容ですが、昔はソフトな手技のオステオパシー、少々、強い刺激(いわゆる、ボキボキ)がカイロという状況が多かったのですが、最近は両者の融合があり、厳密な区別がつきにくくなりました。やはり、施術者次第という事になります。

 

3.実質が、慰安的マッサージ屋さん

 

これが一番、多いです。ただし、よく違法マッサージという言葉が使われますが、これは非常に判断が難しいです。というのも、行政も法もそもそも、マッサージの定義があいまいな事と、過去の判例から、憲法で保障される、職業選択の自由の範囲であれば、違法とは言えないといった旨の判決が出ているので、業界の人もその辺りは熟知していて、現状では、玉虫色の状況です。本ブログでは、病を治したい人向けに書いていますので、これ以上、この点には触れません。

 

以上、1か2のところでご自分に合いそうなところを選びましょう。ただし、操体のような安全な自力整体を試してから、専門家の元へ行かれることをお勧めします。

オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その1(漢方薬)

このブログは主に自分で治療をする人の為に有益な情報を提供する為に作られたものですが、病気の種類や、重症度、体質など、様々な理由でそれが困難な人も多いと思います。専門家に依存しても、治る事は無いのが原則ですが、まっとうな専門家のまっとうな支援があるのとないのとでは、天と地の差があるのも事実です。

そこで、代替医療に絞って、代替医療専門家ガイドを何回かに分けて、書いてみたいと思います。ただ、代替医療は完全に客観視できない(科学で解明出来ない部分が多いので)ので、どうしても、私の体験的な主観が入る事をご了承ください(ただし、可能な限り、客観的に事実を基に判断しています)。

 

さて、漢方薬ですが、皆さん、漢方薬というと、生薬の成分に効果があるという、現代医学の薬と同様のメカニズムで治癒するという思い込みがあると思います。実際、そういう場合もあるのですが、原則、それは全く、違います。

 

漢方は証といって、その時の個人の体質に合わせて、もっとも相性の良い薬を出して、気・血・水(これは日本漢方と中医で表現が異なる)などの体液の過不足や循環を改善して、自然治癒力を持ち上げる事で、治すという方法をとります。よくいう、風邪に葛根湯も大ウソです。葛根湯が体質的に合う人にだけ、葛根湯なのです。合わない人が飲めば、逆効果になりえます。そのため、薬局で自分で買って飲むのはお勧めできません。

 

漢方薬に病名別・症状別の薬というのは原則、ありません(各成分にそういう説明があるのは否定しませんが)。

 

よく、普通の内科や総合病院で、エキス剤の漢方薬を出される場合がありますが、ほとんどの場合、まともに漢方を勉強したことのない医師が、某大手製薬メーカーが医師向けに配っている、病気別症状別一覧表を見て、決めているのです。そのため、過去に死亡事故すら、起こっています。漢方薬は安全で副作用がないというのは

 

真っ赤なウソです(逆に即効性がないというのもウソです。うまく、証が合えば、即効性がある場合もあります)。

 

何せ、猛毒のトリカブトの一種である薬草すら、結構、頻繁に使うのです。驚くとことはありません。現代医学で常用されている、心臓疾患のジキタリスも猛毒の薬草が材料ですから。適量だと、薬になる。間違えれば、毒となるのが、薬なのです。だから、何年も専門的に勉強した人でないと、処方出来ないのです。ところが、医師であれば、漢方の勉強を全くしたこともない人が法律上、何の問題もなく、漢方薬を出せてしまうのです。そのため、患者は安易に信頼できない医師の漢方薬を飲まない方が良いのです。

 

本物の漢方医の見分け方(今回のポイント)

 

1.漢方系の有名な医大出身である(通常の医学部では漢方は習いません)

2.漢方の師匠がHPなどに書いてある(東洋医学は師匠について、マンツーマン指導が原則です)

3.流派も明記してある方がより、安心

4.診察時に、脈診や舌診、腹診などの、漢方特有の診察をするかどうか。

5.問診に漢方特有の問診が含まれているか(一見、症状に関係がなさそうな質問が多いです)

6.看板にたくさんの診療科目の名前がなく、漢方専門でやっているところ

7.診察室で、漢方の専門書が並んでいる。

 

特に4番が重要です。問診だけで決める事は漢方医なら、普通はしません。

また、エキス剤は保険が効くので、安価で良いのですが、効果は生薬よりも落ちます。材料の品質が全然、違うからです。また、生薬ですと、完全オーダーメイドできますが、エキス剤ですと、既に生薬が組み合されたものになりますので、体質に合わせるのにも限界があるからです。ただし、そのエキス剤をさらに組み合わせる事で、よりきめ細かい対応はできますし、そういった処方を実際にしている漢方医もいます。

 

ちなみに、よく、漢方という言葉を漢方薬の事だと思っている人が多いと思うのですが、漢方というのは当時の中国の漢という国の方から来た医学という意味の総称名の事です。現代医学は当時、蘭方と言われていました。オランダから来た、西洋医学の意味です。だから、鍼灸も漢方なんです(今は様々ですが)。漢方薬は専門家は、湯液と言います。

代替医療実践ガイド

既に30種類以上、紹介しているのですが、どれを選べばよいかわからないと思います。

そこで、ちょっとした選択のヒントを書いてみたいと思います。

 

1.原則、特定の病名、症状に効くという治療法は存在しない。

 

代替医療は実践する人の自然治癒力を向上させて、自身の力で治すものです。

その為、特定の症状にだけ、ピンポイントに対処するという方法はありません。

複数の病気や症状を持っている人は、どういう順番でよくなるのかも、すべて、

自身の身体(心身)が決める事なので、予め、予想をすることは出来ません。

よく、これって、何に効くの?という質問を受けますが、代替医療の大半は何に効くのではなく、誰に効くのかを問題視します。ある人には劇的に効いても、同じ病名、程度の人でも、別の人には全然、効果がないという事が普通に起こります。

 

病名、症状ではなく、個人との相性で決まるのが代替医療です。次にその点を詳しく、説明します。

 

2.個人の体質、相性で治癒する、しないが決まる

 

特定の症状、病気に無関係である以上、判断の決めてはこれしか、ありません。

ただ、体質は変化していきますから、一生、同じではありません。そのため、過去にAという治療法が劇的に効いたからといって、また別の病気になったときに同じようにAが効くとも限りません。その時、その時の身体(心身)が求める、治療法こそが、一番、効果がある治療法です。体質、相性、時期という、3つのポイントがあるという事です。

 

3.効いているかどうかの目安は筋肉や皮膚などの運動系の変化

 

究極は試してみるしか、ありません。しかし、多くの治療法は効果を自覚したり、病院の検査で変化がみられるまで、時間がかかります(数週間〜数年)。そのため、自分が試している治療法が本当に効果があるのかを知る目安が必要になります。それは

 

筋肉が柔軟かつ、弾力のある状態へと変化していく

 

という事です。これをプロは筋力反射テストという方法で調べていくのですが、一般の人は、簡単なストレッチを使って、柔軟性を調べるのが良いと思います。物理療法ではない、食事療法のような方法であっても、ちゃんと、筋肉は変化します。漢方薬などでも、ちゃんとした漢方医に処方されたものだと、大抵は、手に漢方薬を持つだけで、ストレッチがしやすくなるのがわかります。ただし、これは目安です。プロが使えば、精度は高いのですが、それでも、絶対視はしません。やはり、現代医学の検査としっかり、対比させて、継続するかどうかを決めてください。

 

また、スポーツをしている人は柔軟性だけでは判断できない場合もあります。無理なストレッチを続けている場合、関節の靭帯や腱などが不自然に伸びきっている為、筋肉自体の変化がわかりにくいからです。そういう方は握力を計測すれば、目安になりますが、個人的には操体をマスターする事をお勧めします。

 

3.瞑眩について

 

代替医療に限りませんが、自然治癒力を増進させることで治癒する方法は、どのような方法でも、瞑眩という、一過性の不快症状を伴います。一過性なので、経過すれば、症状が好転していきますので、好転反応とも呼ばれています。ただ、厄介なのは、

 

好転反応自体は効いている証拠なので、喜ばしい反面、それが好転反応だとわかるのは終わって、実際に好転して、初めてわかる事です。その為、実践者はプロでも、結構、不安になるときがあります。何せ、どのような症状が出るか、予め、決まっていませんし、一過性といっても、長い時は数か月にわたって出る場合もあります(普通は半日か長くて、数日間です)。ひょっとしたら、元々の症状が悪化していたり、別の病気に罹患しているのに、好転反応だから大丈夫だと思って、医療機関に行く機会を逃してしまってはいけません。

 

そこで、

 

1.症状が非常に強い

2.短期間で終わらない

3.不安を感じる

 

場合は迷わず、病院に行って、検査を受けましょう。ただし、医師の大半は代替医療を否定する立場の人が多いので、そんなものはすぐにやめなさいと言われるのがオチですので、その点、十分、認識した上で診察を受けましょう。また、厄介なのは、瞑眩が出ているとき、本当に検査上も悪化している場合もあります。たとえば、高血圧の人は一時的にもっと血圧が上昇したりする場合がありますし、痔核を持っている人が出血がひどくなったりする場合があります(あくまで、個人によって、その時、その時で違う)。ちょうどその時に検査を受けると、当然、瞑眩ではなく、悪化したのだと、医師はもちろん、実践者自身も思うでしょう。この点も代替医療が普及しにくい点の一つです。

 

4.無理せずに徐々に始めましょう

 

代替医療を試す人の多くは、健康雑誌を読んで、ピンポイントにお手軽で即効性のある方法を試しては効かないを繰り返す人です。そういう方法が最も無意味な方法です。本気で取り組むのなら、長期的視野にたって、真剣にじっくりと取り組むつもりで始めないと、効果を感じる事はまず、ないと思ってよいです。そのため、焦らずにゆっくりと、実践する事です。また、効果が出始めた時にこそ、早く治したいからと無理な事をするのは絶対に厳禁です。難病、慢性疾患を治すには、何度も瞑眩を経験しながら、徐々に徐々に、身体を整えていくのが普通です。前述したように瞑眩も強く出すぎると、危険な場合もあります(高血圧など特に)。

 

5.現代医学と併用しましょう

 

もし、効果が出たとしても、いきなり、病院の薬を辞めるなど、素人判断は絶対にしないでください。残念ながら代替医療に好意的な医師は少ないのですが、それでも、健康になってきている患者に、通常はいつまでも同じ薬の同量の投薬は出来ないのですから、検査結果と自覚症状が好転した時に、医師に減薬してもらうように、言いましょう。それでも、

 

「いや、これは一生、飲む薬だ」

 

という、話し合いに応じない態度に出られたら、さっさと医療機関を変えましょう。医師の許可なく、薬を辞めたり、西洋医学の治療を辞めるのは絶対にしてはいけませんが、一人の医師の言うがままにする必要はありません。選ぶ権利を持っているは患者です。きちんと、説明をしてくれたり、こちらの言い分を聞いてくれる医師を選ぶべきです。できれば、代替医療に理解のある医療機関に行く方が良いです。ただし、医師も人間です。いい加減な人もいれば、まともな人もいます。信頼できる人物かどうかをしっかり、見極めてください。医療の事など、わからないからと、逃げずに、他の職業同様、最低限、自分で調べて、まともな対応がされているのか、チェックすべきです。医療機関とは賢く、付き合わないと、最悪、一生を台無しにされます。

実際、代替医療を始める以前に、自分が良い医療機関を選択しているのかどうかから、始めないといけないケースが多いと思います。良い医師は、自分のわからない分野はきちんと、わからないと正直に話してくれます。自分の思い込みで、簡単に否定しません。西洋医学も代替医療も得意、不得意の分野があります。決して、万能ではありません。要は、うまく、使う事なのです。究極は医療は道具に過ぎません。目的は治る事であり、もっと言えば、人生を有意義に使う為の手段に過ぎないのです。専門家もそのための補助に過ぎません。治す主役は患者自身なのです。依存しても、治してくれません。それは幻想に過ぎないのです。専門家とは適切な距離をもって、接する事です。無視もいけない、依存もいけない。あくまで、主役は自分なのだと認識したうえで、うまく、専門家を利用してください。

 

医師の大半は西洋医学の専門家ですが、代替医療の素人です。その溝を埋めるのは、今の日本では、多くの場合、患者が自分で勉強するしかないのが実情です。そのため、慎重に、確実に事を進めていく必要があります。安易な道はないと思ってください。市販の高い健康食品を飲むだけで治るなんて、まず、ありません。健康雑誌に書かれている、その場限りのお手軽療法で治るなんてこともまず、ありません。

 

ここで紹介している治療法はどれも、本当に効果のある方法ばかりです。しかし、逆を言えば、お手軽で安易な方法は全く、ありません。自分で主体的に取り組もうと思う人しか、やらない方が良いです。

 

大切な事なので、まとめておきます。

 

1.医師、医療機関を無視してはいけません

2.でも、依存しても治りません

3.主役は患者自身だという認識をしっかりもって、正しい専門家を選ぶ目を養いましょう

4.代替医療は自分に合う方法でないと、効果がありません

5.長期的視野にたって、じっくりと取り組みましょう

6.治す事を目的にせずに、自分の人生をよりよくする手段と考えた方がうまくいくケースが多いと思います

 

それでは、あくまで、私的ガイドですので、ご参考までに。

掘り下げシリーズ その3(楽健法)

私の知人夫婦に、楽健法を教えたのが1年半ほど前になるでしょうか。

彼らは今、一人は完全に脱・薬が出来ました。一生飲む必要があると言われていた降圧剤ともサヨウナラになっています。もちろん、勝手に辞めたのではなく、かかりつけの医師の判断で終了となったのです。もう一人も、1種類だけに減らせたそうです。彼らは他に何もしてません。ただ、かなりテキトーな、楽健法モドキをしていただけなんです。

 

というのも、教室に通うのは遠方で無理だし、DVDの使い方もわからない、ITオンチです。そこで、私が教えた記憶を頼りに、ずーっと、続けていたそうです。

 

私は常に2つの健康法、治療法を模索しています。

 

一つは、やはり、難病が治癒するレベルの方法です。しかし、これは、多くの場合、一般の人には習得が困難です。プロでも、出来る人と出来ない人に分かれてしまいます。

 

もう一つは1回、1回は劇的な効果が無くとも、きちんと、効果の蓄積があり、かつ、続けて実行できるという方法です。楽健法はまさに後者の典型ではないでしょうか。

 

どうして、彼らが続けてこられたのか?を聞いてみたり、実際にしているところを見せてもらいました。どうやら、

 

1.それなりに即効性があり、身体が楽になる。

2.足で踏むのは手でもんだりするより、ずっと、楽。

3.食事療法などと違って、ピンポイントに刺激が出来る。

4.する側とされる側の感覚を両方、体験できるので、するたびに要領がわかってくる。

5.どこをすれば、どうなるか、だんだんとわかってきて、楽しく感じる。

 

ただし、弱点があります。楽健法は別名、2人ヨーガと呼ばれるように、二人ペアでないと、出来ません。独身の方が毎日、する事は難しいでしょう。また、ご夫婦であっても、相手が代替医療に思想的に共鳴してくれないケースもあるでしょう。また、かなり、年配の方だと、人を足で踏むという行為に抵抗感があると聞きます。

 

楽健法は正式には、密教の印を結んだり、真言を唱えたりと、結構、手順があるようです。そもそも、山内僧侶が開発したものではないのですが、長年の経験からそのように改良なさったようです。正式にならいたい方は山内僧侶やその関係団体に連絡をとってみてください。

 

ただ、要領さえ、得ていれば、私の知人夫婦のように、継続は力なりで、効果はあるようです。山内僧侶の最新刊も出ているようなので、ご興味のある方はそちらを参考にして、とりあえず、やってみるのも良いかもしれません。とにかく、軽く、軽くから始める。怪我をしているようなところは踏まない。骨粗しょう症の人は気を付ける。その他、医師から強い刺激を禁止されているような疾患の人は絶対にしない。これは守ってください。特にペアで体重差が極端にある場合は要注意です。

 

楽健法経つき定本版 二人ヨーガ楽健法

楽健法経つき定本版 二人ヨーガ楽健法

 

 

オープンソースな治療法 その31(憩いの時間と場所)

今回は、あまり、具体的な方法の紹介ではありません。しかし、かなり、本質的な話です。

 

現在、大きな病院、小さな診療所、問わず、医療施設には、高齢者であふれかえっています。これが現在の日本の財源不足の最大要因ですし、今後の社会福祉破綻の最大要因です。政治家の賄賂やら、官僚の無駄遣いなど、桁が違います。

高齢者の病院通いが最大の金食い虫です(1日で数億円と言われているくらいです)。

 

ところが、高齢者の大半は、自分の症状が、治ると期待して通院していません(歳のせいにされている人が大半だから)。

もう、ほとんど、義務教育のように通って、そこで、出会う、高齢者仲間と待合室で

井戸端会議を開くことが一種の楽しみになっているから、通うのです。

しかし、そのために、9割の税金が現役世代にのしかかります(消費税は年齢にかかわらず、公平負担ですが、現役世代の方が普通は使いますから)。

高齢者に関わらず、慢性疾患の大半の原因は、

 

「幸福感の欠如」

 

にあります。寂しい、不安、子供や孫がかまってくれない、嫁が...自分だけ報われない...といった、不幸感です。

幸福も不幸も絶対的な指標はありません。個人の主観に依存した、相対的なものであり、あるのは、幸福感とか、不幸感といった、感覚のみです。

 

しかし、ここで無理なプラス思考を押し付けても、多くは逆効果で終わります。

そこで、病院のような税金がかかる上に、依存性が高く、かつ、過剰投薬による健康被害の問題が出るような場所ではなく、心が安らぎ、楽しくなるような施設を各自治体支援の元に、地元の人が地域おこしとして、すればよいと思います。

(病院否定ではありません。病院を本来の目的以外に使う事を否定しています。)

現に、某県では、廃校となった小学校をカフェとミニ図書館、ベーカリー店を併設して、地域住民の憩いの場となっているそうです。

 

個人で出来る事としては、まず、1日とか1週間を区切って、どれくらい、

 

心が安らぐ

楽しいと感じる

 

という場所や時間があるかをチェックしてみることから始めるとよいでしょう。

他人からすれば、バカみたいなことで構いません。それこそ、幸福感は主観的なものですから。これをするだけで、鬱病認知症などの罹患率は、自然と減っていくと思います。場合によっては、各種心身症にも効果が期待できるでしょう。

 

そんなものが無いと思ったあなた。それこそ、探すチャンスです。些細な楽しみが、どれほど、病気予防に役に立ち、国家経済にまで、影響が出ているかを、ぜひ、考えてみてください。何より、あなたの健康にどれほど、大きな影響があるのかを。

オープンソースな治療法 その30(手作り発酵食品)

ずいぶん、昔から、手作り発酵食品というのが、ブームになっては消えていきます。

中には優れたものもあるので、ご紹介したいと思います。

 

1.手作り味噌

 

味噌はバカにできません。市販の健康食品を買うくらいなら、ぜひ、味噌を手作りされるとよいと思います。味噌は3種類の菌(麹菌、酵母、乳酸菌)で発酵させた食品で、長期熟成させたものは、大きな健康効果があると言われていて、毒素を中和したり、排泄したりする効果があると言われています。ただし、結構、めんどくさいです。その場合、地方の有限会社規模の手作り味噌を買いましょう。大手のはダメです。

 

2.手作り酵素

 

これは昔からある方法を川村文雄さんという方が体系化したものが有名ですが、川村さんの方式のように、発酵菌(ケルプα)を別途、購入したり、海産物の酵素(海の精)を別に入れなくても、十分、効果はあります。安全な地域で採った、野草(土地の所有権とか、しっかり、確認して採取してください。)で作る春のバージョンや、秋に採れる、果物や穀物、野菜などで作る秋のバージョンなどがあります。砂糖で漬け込んで、発酵させ、ジュースを作ります。お薦めは、鹿児島地域に古くから伝わるヨモギと黒砂糖で作る方法です。日の出直後くらいのヨモギにはなぜか、最も乳酸菌が付着しているので、その時間帯にとって、軽く水洗いします。洗いすぎると乳酸菌も落ちてしまうので、注意。それを適量のサイズに切って、ほぼ、同量の黒砂糖で漬け込みます。発酵して十分、エキスが染み出ると、浮いてくるので、それを濾します。市販もされているようです。興味のある方は検索してください。もっと、詳しい情報が見つかると思います。なお、自然界の乳酸菌パワーはすごくて、出来上がったものの容器にフタをしていると、フタが吹っ飛ぶほど、発酵しつづけます。軽く、空気が出るようにしましょう。

 

3.ケフィア

 

ケフィアはロシアのコーカサス地方で主に食べられている、発酵食品で、牛乳で発酵させるものを、ヨーグルトキノコ、黒砂糖で発酵させるものを、黒砂糖キノコとして、日本では普及しました。ケフィアは乳酸菌と酵母菌などの菌の塊の事です。ただし、人工的に乳酸菌と酵母菌を混ぜて、ケフィアの元として、売っているものがありますが、あれでは、なぜか、全く、癒しの力がありません(軽い便秘には効くらい)。だから、なるべく良い生菌をどこかから、入手してください。

ケフィアは雑菌が混ざると、腐敗したりしますので、うまく、作る必要もあります。ただし、黒砂糖キノコなどは、最も簡単に作れますし、増えます。ただ、どんどん、増えて、飲み切れない時がありましたし、結構、酵母菌の力でアルコール成分が出ます。車の運転前などは飲まない方が良いでしょう。お子様にも飲ませない方が良いかもしれません。

 

また、飲んでも良いかは、必要な方は医師と相談してください。

あと、どんな療法でも同じですが、相性がありますので、効果には必ず、個人差が出ます。それは病名、症状名では決まりません。個人の体質で決まります。

なお、自作してみようと思う方は、よく、調べて、管理などもしっかりされてください。発酵食品は、長期旅行などに向いていないものもありますので、途中で失敗する場合もあります。できれば、友人、知人などに株分けしておくとよいです。

オープンソースな治療法 その29(野菜スープ)

野菜スープは1990年代に健康雑誌を中心にブームになった、身近に手に入る5種類の野菜(大根、大根の葉、人参、ごぼう、しいたけ)の煮汁を飲むというものです。

ところが、紹介者が、医師法薬事法違反の疑いで逮捕された事と、紹介者の著作本に科学的な根拠もなく、大げさな表現が目立つことで一気にブームは過ぎ去りました。

しかし、そういった野菜の煮汁を飲むことに慢性野菜不足の現代人にとって、害があるとは思えませんし、有益なケースも多いかと思います。

一定の注意点を守れば、ある程度の健康効果は期待できるかもしれません。

*野菜スープの作り方

材料

量は目安です。
大根  … 1本の4分の1
大根葉 … 1本の4分の1
人参  … 2分の1本
ごぼう … 大4分の一(小なら2分の1)
乾燥しいたけ… 1枚(なるべく自然乾燥したもの)


1.野菜はあまり細かく切らないで、大きめに、無農薬なら、皮ごと切っていれる。
2.野菜の量の三倍の水を入れる。
3.沸騰してから、アクをとって、一時間ほど煮込む。(弱火)

鍋はアルミ製はさけた方が良いです。漢方薬と同様に土鍋か耐熱ガラス鍋が良いでしょう。また、作り置きをせずに、出来れば、その都度、飲み切ってしまう量だけを毎回、作るのが理想的です。また、煮出した後の野菜カスも繊維質が残っていますので、上手に料理に使われるとよいと思います。

*注意事項
野菜スープはカリウムを多く含みますので、カリウムの摂りすぎを禁止されている疾患の人は、飲まない方が良いです。気になる方は医師に相談してから実践してください。野菜はなるべく、安全で新鮮なものを選びましょう。また、量は個人差がありますが、たくさん、飲むほど、効くというものではありません。原著では、お茶か代わりに飲むように指導されていますが、絶対にそのような飲み方はしないでください。また、医師の許可もなく、勝ってに薬の服用を辞めたりしないでください。

詳しくは長屋憲医師の本を参照されるとよいと思います。原著はかなり、いい加減な記述をしていますので、読まない方が良いです。

 

 

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