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オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その2(整体)

本当は専門である、鍼灸について書きたかったのですが、おそらく、多くの人が行くのは鍼灸よりも先に整体系だと思いますので、そちらをまず、書いておきます。

 

まず、法的な事を書きます。

 

我が国には、整体の国家資格はありません。そのため、いわゆる無免許で開業出来てしまいます。保健所の届け出義務もありませんので、国も地方自治体も、どこにどれだけ、存在するのか、把握もしていません。当然、どのような施術内容なのか、全く、わかっていません。医学の知識も完全に、自主的で任意にゆだねられています。

(一応、医師法薬事法での制限があるにはあるが、行政が施術内容を把握していないので、実質は問題が発覚するまでは野放しです)

私の知る限りのパターンで列挙してみると、

 

1.公的医療資格を全く持たずに開業しているケース(おそらく最多)

2.鍼灸などの資格を取って、治療手段は整体を選んで、開業しているケース(次に多いと思います)

3.海外で公的医療資格(D.C.など)をとって、日本で開業しているケース(相当、少ないですが、おられます)

4.医師が病院で施術するケース(これは整体というより、AKAなど、特殊なケースです)

 

ただし、無免許(民間資格は持っている場合が多いので、公的医療資格を持っていないという意味)の施術者が必ずしも、医学知識が乏しかったり、内容に問題があるわけではありません。何ら、公的な担保がないという事です。

 

肝心な内容なのですが、

1.野口整体系の伝統的日本の整体

 

これは純粋に医療目的で、慰安的な要素はほぼ、ゼロです。整体というと、ボキボキというイメージがありますが、野口整体は日本の気功というようなイメージを持ってもらうと、わかりやすいかもしれません。愉気という表現をしますが、実質は気功です。もちろん、整体操法愉気だけではないのですが、刺激の大半は非常にソフトです。公的資格を必要とはしませんが、それ以上に膨大な訓練を必要とされますので、社団法人、整体協会が認定した施術者なら、一定の信頼があると思います。

あと、双璧をなす、身体均整法も似たような感じです。ただし、こちらは気という発想は無く、どちらかというと、日本のオステオパシーといった感じです。

 

2.カイロプラクティックオステオパシーのような西洋医学の手技療法系

 

これは2番目に多いのかもしれません。海外では公的医療資格を必要とするちゃんとした医学で、医師の一種として、扱われています。特にオステオパシーは通常の医師と同様に、投薬なども出来ますので、日本とは全く、扱いが違います。日本では、本を読んだ程度でも、開業出来てしまいますので、これも注意が必要です。そのため、各種団体が認定制度をもって、一定のレベルの均整化をはかっていますし、公的制度にしてもらうように、政治家にも働きかけているそうですが、未だにそれは実現していません。内容ですが、昔はソフトな手技のオステオパシー、少々、強い刺激(いわゆる、ボキボキ)がカイロという状況が多かったのですが、最近は両者の融合があり、厳密な区別がつきにくくなりました。やはり、施術者次第という事になります。

 

3.実質が、慰安的マッサージ屋さん

 

これが一番、多いです。ただし、よく違法マッサージという言葉が使われますが、これは非常に判断が難しいです。というのも、行政も法もそもそも、マッサージの定義があいまいな事と、過去の判例から、憲法で保障される、職業選択の自由の範囲であれば、違法とは言えないといった旨の判決が出ているので、業界の人もその辺りは熟知していて、現状では、玉虫色の状況です。本ブログでは、病を治したい人向けに書いていますので、これ以上、この点には触れません。

 

以上、1か2のところでご自分に合いそうなところを選びましょう。ただし、操体のような安全な自力整体を試してから、専門家の元へ行かれることをお勧めします。

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