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オープンソースな治療法 その11(ヴィッパサナー瞑想)

前回の私の体験の中で出てきた、仏陀の瞑想法です。瞑想というと、坐禅を組んで、瞑目してというイメージがありますが、これは、動く瞑想です。ゆっくりと、身体を動かして、自分の身体感覚にひたすら、注意を向けます。手法としては、フェルデンクライスに近いのかもしれません。でも、これは瞑想です。私は実際にセミナーで体験してきたのですが、1時間以上、ゆっくりと動くこと自体が意外と苦痛でした(後で筋肉痛になったりして)。本当は最初はもっと、短い時間からやる方が良いと思います。このブログでよく登場する、操体でも、身体感覚を味わう事をしますが、動作法でも、動く事で出現する自分の感覚に注意を向ける事をするそうです。私達は、普段、痛いとか、特別な感覚が生じないと、自分の身体感覚を感じる事はありません。逆をいえば、感じない事は健康の証でもあるわけで、

 

胃の位置がわかるのは、胃が悪い時

 

だったりします。胃潰瘍の経験がある私にはよく、わかります。なぜ、そうなっているのかといえば、性善説の立場で言えば、身体感覚に注目する事で、癒される構造になっているからではないか?と思うのです。もちろん、身体感覚に注目するのであって、症状にとらわれるという事とイコールではありません(それは逆効果になる)。

 

よく、身体の声を聞くという言い方をしますが、それは比喩的な表現で、実際は微細な身体感覚を感じるという作業を言います。それを繰り返す事で、私達は敏感になってくるのです。

 

実は、私達の身体は、痛みなど、症状が発生すると、その痛みを消す事が難しい場合、感覚の方を鈍麻して、緊急的に退避しようとするようなのです。そのため、症状が長く続いている人ほど、感覚は鈍感になっています。

 

野生動物は、原始的な感覚で、自分に必要なものを判断しています。普段、肉食のライオンなども、必要がある時は、野草を食べるそうです。毒素排泄をしているのかもしれません。それは、当然、知性で判断しているのではなく、原始的な感覚(本能)で判断しているわけです。

 

私たちは膨大な医療情報に振り回され、何が自分にとって必要な医療行為なのか、わかりづらくなっている社会に住んでいます。おまけに、身体が鈍感になっているで、知識や権威に従うという選択しか、出来なくなっています。

 

それを解消するには、とにかく、身体を敏感にしていく事が必要不可欠です。そのためには様々な手法がありますが、今回はそのうちの一つとして、ヴィッパサナー瞑想をご紹介します。

 

他の方の本やDVDもあるので、それは個人との相性がありますから、適時、判断なさってください。また、身体を敏感にする方法は、他にもたくさん、あります。

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