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今年はB型インフルエンザも早めに流行

インフルエンザと言えば、高熱が出るという認識の人が多いと思います。

しかし、高熱は主にA型インフルエンザの特徴で、B型インフルエンザは発熱よりも

胃腸症状が出やすいタイプです。

 

そのため、なんとなく気だるいと思って、体温計で計ったら平熱だったという場合、

自分自身がなかなか、治らないというだけでなく、病院に行かないまま、学校や職場などに行ってしまい、感染を拡大させるおそれがあります。

 

怖いのは、微熱でも、肺炎を起こしている場合があり、血液中の酸素濃度が低いと、危険な状態になる場合があります。

 

微熱だから

平熱だったから

 

で、勝手に風邪だと決めつけずに、病院を受診しましょう。

 

ただし、インフルエンザは最新のキットでも感染から、6時間以上は経過していないと、検査に出ません。しかし、感染後48時間経過すると、もう、抗インフルエンザ薬は効きません。

 

そこで、いつ病院に行くか?は結構、悩みどころだったりします。なんでも、検査は早い方が良いのは良いのですが、検査で陰性になると医師に

 

「インフルエンザではありませんでした。風邪でしょう」

 

と風邪薬を処方されると、効かない上に、再受診が必要になってしまいます。

 

さて、ここで重要なポイントがあります。皆さん、いつが感染のスタートだと思いますか?

 

これがTVなどで、間違った情報が流れているところなんです。感染というと、飛沫感染と接触感染が考えられます。飛沫というのは、要するにツバです。くしゃみ、咳などで、感染者のツバを吸い込んでしまってというルートです。接触感染は手で触れるようなモノがある場所で感染者がくしゃみなどをして、モノにウィルスが付着してしまい、それを触った人が自分の口や鼻を触ってウィルスが体内に入ってしまうというルートです。ここまでは間違っていません。

 

問題は、ウィルスが体内に入れば、即、感染するという報道の仕方です。

これはウソです。感染というのは、体内に入ったウィルスが体内で増殖して、初めて、感染と言います。

 

なぜなら、人間には免疫系が働くので、少々のウィルスは即座に駆逐、排除してくれるからです。

 

結局、

 

免疫<ウィルスの増殖スピード

 

であった場合、感染という状態になるという事です。そのため、感染の初期はいつなのかは実は個人の免疫の活性度次第だったりします。同じ家でも、家族で一人や二人、感染しない人がいる場合があると思います。それはたまたま、ウィルスが体内に侵入しなかったとか、気を付けているからとか、ワクチンを打っていたからとか、マスコミ情報で、そのように勘違いしていると思います。

 

違います。ワクチンは感染予防出来ません。感染後の症状の重症化確率を下げるだけです。通常、健康な人は症状が出る前に免疫系がきちんと働いて、ウィルスが増殖に至らないので、予防出来たと思っているだけです。

 

また、過去に流行したウィルスと似たタイプだと、自然の免疫が出来ているという人もいます。

 

というわけで、どうも、ダルさが取れないとか、風邪薬もらったけど、治らないという人はB型インフルエンザを疑いましょう。ワクチンを受けているから大丈夫と思っている人は、説明をきちんと受けていない可能性があります。大丈夫とは限りません。あくまで、重症化確率を下げる作用があるだけです(もちろん、それが大事なので、受けるわけですが)。

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