掘り下げシリーズ その4(瞑想)
以前、ヴィッパサナー瞑想などを紹介しましたが、瞑想には様々な方法があり、自分に合う方法をする必要があります。
また、注意点もあり、やはり、適切な指導者について、するのが一番なのですが、適切なというところがなかなか、無いのが実情です。
とりあえず、お薦め出来る一般書としては、これになるでしょうか。
大手企業の元技術者が実践している瞑想の方法を紹介した本で、比較的、公平中立に
書かれています。ただし、著者が主催している会に入る必要はないと思いますし、参加している著名人や講師なども全面的に信用できるかどうかは、不明です。あくまで、個別にリテラシーをするようにしてください。
あと、今仏陀として、有名なテクナットハン氏の生き方、考え方は、素晴らしいものがあります。
大地に触れる瞑想―マインドフルネスを生きるための46のメソッド
- 作者: ティク・ナット・ハン,Thich Nhat Hanh,島田啓介
- 出版社/メーカー: 新泉社
- 発売日: 2015/04/03
- メディア: 単行本
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日本でも彼に指導を受け、実践している方がいるそうです。NHKでも取り上げられたので、ご覧になった方も多いかと思います。
瞑想というのは、要は何か一つの事に捉われずに集中する事と言えるかもしれません。マントラを使う方法、イメージを使う方法、身体感覚を観察する方法、音を聞く方法(音霊法)、呼吸を数える方法(座禅)など、様々です。
ただ、今の瞬間をゆっくりと味わい、観察する事にポイントがあるようです。
結果として、健康になったり、ある種の能力が身に付いたり(これは禅などでは否定される)、究極は悟りを開く事につながる手法ではありますが、それはあくまで、結果です。今、ここにある自分と世界を味わう事がメインテーマであり、操体にも共通したものがあります。
また、瞑想は静の側面が強いものです。呼吸が小さくなり、身体の代謝が落ちます。
その為、小食で済み、老化が遅れるとも聞きます。しかし、一方で、体力が落ちる傾向にありますし、やりすぎると、気功でいう、偏差が起き、自律神経失調のような症状が出てきます。そこで、ヨガなどではアーサナという体操をして、静と動のバランスを取りますし、禅でも、結構、きつい日常生活の営みを体験させられます(機械を使わずに掃除するだけでも大変)。うまく、バランスを取るようにしてください。
個人的には、瞑想と、チベット体操の組み合わせは良いと思います。ただし、両者ともやりすぎないように注意してください。また、身体を動かす事も出来ないほど、衰弱している方には、やはり、音霊法をお勧めします。詳しくは過去ログをご覧ください。