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オープンソースではないけど、知ってほしい治療法 その1(漢方薬)

このブログは主に自分で治療をする人の為に有益な情報を提供する為に作られたものですが、病気の種類や、重症度、体質など、様々な理由でそれが困難な人も多いと思います。専門家に依存しても、治る事は無いのが原則ですが、まっとうな専門家のまっとうな支援があるのとないのとでは、天と地の差があるのも事実です。

そこで、代替医療に絞って、代替医療専門家ガイドを何回かに分けて、書いてみたいと思います。ただ、代替医療は完全に客観視できない(科学で解明出来ない部分が多いので)ので、どうしても、私の体験的な主観が入る事をご了承ください(ただし、可能な限り、客観的に事実を基に判断しています)。

 

さて、漢方薬ですが、皆さん、漢方薬というと、生薬の成分に効果があるという、現代医学の薬と同様のメカニズムで治癒するという思い込みがあると思います。実際、そういう場合もあるのですが、原則、それは全く、違います。

 

漢方は証といって、その時の個人の体質に合わせて、もっとも相性の良い薬を出して、気・血・水(これは日本漢方と中医で表現が異なる)などの体液の過不足や循環を改善して、自然治癒力を持ち上げる事で、治すという方法をとります。よくいう、風邪に葛根湯も大ウソです。葛根湯が体質的に合う人にだけ、葛根湯なのです。合わない人が飲めば、逆効果になりえます。そのため、薬局で自分で買って飲むのはお勧めできません。

 

漢方薬に病名別・症状別の薬というのは原則、ありません(各成分にそういう説明があるのは否定しませんが)。

 

よく、普通の内科や総合病院で、エキス剤の漢方薬を出される場合がありますが、ほとんどの場合、まともに漢方を勉強したことのない医師が、某大手製薬メーカーが医師向けに配っている、病気別症状別一覧表を見て、決めているのです。そのため、過去に死亡事故すら、起こっています。漢方薬は安全で副作用がないというのは

 

真っ赤なウソです(逆に即効性がないというのもウソです。うまく、証が合えば、即効性がある場合もあります)。

 

何せ、猛毒のトリカブトの一種である薬草すら、結構、頻繁に使うのです。驚くとことはありません。現代医学で常用されている、心臓疾患のジキタリスも猛毒の薬草が材料ですから。適量だと、薬になる。間違えれば、毒となるのが、薬なのです。だから、何年も専門的に勉強した人でないと、処方出来ないのです。ところが、医師であれば、漢方の勉強を全くしたこともない人が法律上、何の問題もなく、漢方薬を出せてしまうのです。そのため、患者は安易に信頼できない医師の漢方薬を飲まない方が良いのです。

 

本物の漢方医の見分け方(今回のポイント)

 

1.漢方系の有名な医大出身である(通常の医学部では漢方は習いません)

2.漢方の師匠がHPなどに書いてある(東洋医学は師匠について、マンツーマン指導が原則です)

3.流派も明記してある方がより、安心

4.診察時に、脈診や舌診、腹診などの、漢方特有の診察をするかどうか。

5.問診に漢方特有の問診が含まれているか(一見、症状に関係がなさそうな質問が多いです)

6.看板にたくさんの診療科目の名前がなく、漢方専門でやっているところ

7.診察室で、漢方の専門書が並んでいる。

 

特に4番が重要です。問診だけで決める事は漢方医なら、普通はしません。

また、エキス剤は保険が効くので、安価で良いのですが、効果は生薬よりも落ちます。材料の品質が全然、違うからです。また、生薬ですと、完全オーダーメイドできますが、エキス剤ですと、既に生薬が組み合されたものになりますので、体質に合わせるのにも限界があるからです。ただし、そのエキス剤をさらに組み合わせる事で、よりきめ細かい対応はできますし、そういった処方を実際にしている漢方医もいます。

 

ちなみに、よく、漢方という言葉を漢方薬の事だと思っている人が多いと思うのですが、漢方というのは当時の中国の漢という国の方から来た医学という意味の総称名の事です。現代医学は当時、蘭方と言われていました。オランダから来た、西洋医学の意味です。だから、鍼灸も漢方なんです(今は様々ですが)。漢方薬は専門家は、湯液と言います。

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