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オープンソースな医療情報

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掘り下げシリーズ その2(操体)

このブログで何度も登場する操体ですが、一言に操体といっても、指導者の数だけ、方法があると言っても、過言ではないくらい、考え方もやり方も違います。そこで、私の知る限り、分類してみようと思います。私は操体は仏教に似ていると思います。仏教はゴーダマ・シッダルタという、王子が悟りを開いて、仏陀(目覚めた人という意味)になり、人々に説き始めたのが始まりです。その為、ゴーダマが説いたものこそが仏教であり、それ以外は仏教とは言わないという、原始仏教や初期仏教と呼ばれる宗派があります。ただ、現在は、題目を唱えたら救われる(大乗仏教)とか、釈迦以外にも如来の存在を認め(目覚めた人なら、皆、仏陀であり、ゴーダマ以前にも以後にも存在しうるため)、外国の神様も仏として、習合している仏教も仏教として、認知されています。操体も、創始者の橋本敬三先生の意思を引き継いでいる流派やら、瞑想に近い流派や、より科学的な流派や、様々な団体が玉石混合として、存在しています。

 

1.創始者伝統の原始感覚(快適感覚)を重視する流派

 

橋本先生の直弟子達がより、その方向性を尊重して、継承、発展させているパターンです。操体は橋本先生が1970年代に発表された、

万病を治せる妙療法―操体法 (健康双書ワイド版)

万病を治せる妙療法―操体法 (健康双書ワイド版)

 

時の方法が第一次操体と呼ばれているもので、それから1980年代に入って、原点回帰し、より、原始感覚を追求した方法へと進化していきます。ところが、市販された本を橋本先生は改訂される気が無かったらしく、その為、次に紹介する、未だに第一次操体操体のすべてだと思っているパターンがあります。

 

2.楽な方に動いて、瞬間脱力するパターン

 

これは操体というより、操体のもとになった、正体術に近い方法です。上記の本の方法、そのものです(第一次操体)。感覚を重視するよりも、純粋な運動療法として、とらえていて、どちらに動かすか?を重視する傾向にあります。この方法を採用している操体指導者がものすごく、多いです。これはこれで、相応の効果があるのですが、直ぐに戻りやすい、すぐに左右差が無くなってしまい、その次にどうしたらよいのか、わからないなどの短所があります。ただし、簡易で、マスターしやすい長所もあります。

 

3.瞑想や気功など、東洋医学、東洋哲学と融合させたパターン

 

これは呼吸を大切にするのが特徴です。動くときに吐いて、止める(操体用語でタワメ)時に肛門を締めて、瞬間脱力するというのが、気功的な方法で、瞑想的な方法はゆっくりと動いて、ゆっくりと脱力する事に重点を置く方法のようです。イメージと併用する場合や、掌(気が出ているとしている)を患部に置いて、膝倒しなどをしたりする場合もあるようです。

 

4.PNFやMET(マッスルエナジーテクニック)ような操体

 

これも、第一次操体とほぼ、同じと思ってよいのですが、その理論が科学的に説明されている事が大きく、違います。感覚はあくまで、動きの方向性を決定させる診断(動診)の為で、それを味わう事は目的とは考えないようです。

 

5.連動を重視する操体

 

橋本先生が大きな課題を残したまま、後の世代に託したものがあります。それは連動です。特定の動きは、主力筋肉以外に、様々な筋肉が協調して、実現しています。たとえば、バットを振るという動作も腕だけではなく、腰をねじる動作を使う事で、より、大きな動きになるというのは、ご存じの方も多いと思いますが、意識的に腰を動かさなくても、ある程度は腰も動いてしまうのです。そして、実はほぼ、全身の筋肉が動きます。これを連動と、操体では言います。連動をうまく使うと、一つの操法で、全身の調整ができます。そこで、どのように連動させるのか?人体はどのように連動していくのか?という事が既存の学問に存在しなかった為、橋本先生は後世に託したようです。それを継承したのが、直弟子の先生方や、感覚は重視はしないけど、連動で遠隔操法をするパターンの先生方です。たとえば、足首を動かす事で、首の調整をしたりします。ここで、感覚を重視するのか、しないのかでさらに分かれますが、多くの場合、連動は、

 

「症状を簡単に戻らせない為に行います」

 

症状が戻るのは症状を作る個所が残っているからです。たとえば、足首がゆがんでいると、連動して、首もゆがんでいきます。首だけ、操法で修正しても、足首が元のままだと、また、足首から首の歪みを作ってしまうからです。そのため、方法は大きく分けて、二つ、あります。

 

1.各パーツごとに、操法をして、全身の修正をする。

2.末端から連動させて、一気に全身修正をする。

 

2の方が効率が良いのは言うまでもありません。また、首をどちらに動かしても痛いという場合も足首などから連動させると、痛みを感じにくい場合もあり、遠隔操法ならではの効果もあります。この連動も、連動パターンをあらかじめ、想定してする方法と、あくまで、感覚を重視して、想定はしないパターンとに分かれます。どちらも、アリですが、個人的には想定はしない方がより、個人別にきめ細かく対応できてよいと思います。

 

このように、操体は指導者によって、考え方も方法も、かなり、違います。私が好む方法は

 

1.自分が心地良いと思うスピードで動き、連動したくなったら、次々と連動していきます。したくなかったら、そのまま、

2.自分が心地良いと思うところで止まって、心地良さが薄らぐ程度で

3.心地良い方法で脱力する

4.心地良さの余韻も十分、味わう

5.もう一度してみたい場合は繰り返す

 

という、あくまで、自分の感覚で判断する方法です。自分の意識の置き所も、もっとも自分が心地良いところに置いてやればよい(たとえば、丹田)とする方法です。

 

以上、操体初心者の方には何を言ってるのか、さっぱり、わからなかったと思いますが、とりあえず、色々なやり方があるんだなぁと思ってもらえたら、それで十分です。ちなみに私は今のやり方に落ち着くまで、4人の先生の方法を体験しました。

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