オープンソースな治療法 その26(祈り)
米国では、祈りを科学的に研究した医療機関がいくつもあります。宗教、宗派を問わず、患者の回復を祈った場合と、そうでない場合とで比較研究をしたら、明らかに祈った側に治療効果の向上が見られたといいます。詳細はラリードッシー氏の著作をお読みください。
魂の再発見―聖なる科学をめざして (ヒーリング・ライブラリー)
- 作者: ラリードッシー,Larry Dossey,上野圭一,井上哲彰
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 1992/12
- メディア: 単行本
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大切な事は、宗教や方法を問わない(無宗教の人も含む)という事です。つまり、これは祈りというよりも、人間の意識の力なのだと思います。たとえば、呪いだって、これとは、目的が正反対なだけで、使っているのは同じ意識の力なのだと思うのです。人間は病気になるときも治るときも、最大の原因は、意識だと思います。
意識的に病気になりたいヤツなんか、いるのか?
と思われるかもしれません。います。いるどころか、ほとんど、皆、そうなのではないかと思えるほどです。というのも、
病気は社会が社会的義務から唯一、免除してくれる理由になるからです。
知人で、会社を経営している者がおりましたが、借金で首が回らない状態を自転車操業で10年間、しのいでいました。もう、借金も限界です。自己破産するしかないか?というところまで、追い込まれました。しかし、今すぐ、すべての財産を処分すれば、残りは親戚に借金すればなんとかなるという事はわかっていました。ただ、プライドが許さないのです。自己破産はもちろん、持ち家も手放し、周囲にはずっと、隠していた、実は借金まみれという事を口に出す事が出来ないのです。すると、しばらくして、その人は、病気になって緊急入院する事になるのです。見舞いに行ったときに、その人は口では「大変、困った、会社もたたむしかない。」と言っていたのですが、口元がかすかに笑っていたのです。
そうです、その人は病気という免罪符を手に入れたのです。
しかし、それは、とても大きな”健康という財産”を失う事になりました。今も後遺症と再発への恐怖心という苦しみを持って、生きています。この人が真に回復しようと思えば、病気になった時と同じ力を反対方向へ使う必要があります。その方法の一つが祈りなのだと思います。
私たちの周りには健康情報があふれています。あれを食べたらよいとか、あの運動がよいとか。でも、一番、肝心な事がまったく、議論の対象にすら、なっていないのです。日本にも祈りをする習慣があります。ぜひ、建設的に使ってほしいと思います。