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オープンソースな医療情報

医療難民救済の為、主にオープンソースな医療の情報公開しています。リンクフリーです。

オープンソースな治療法 その13(掃除)

掃除?そんなものが治療法?

 

そう、思われた方も多いかと思います。私が最初に掃除に注目したのは、

 

という本の広告を見た時でした。その時はまた、売らんかなというタイトルだけの本が出たなと、失礼ながら思ったのですが、フト、その時に頭によぎるものがありました。

 

まてよ....そういえば。

 

(以下は個人情報保護の為、事実を一部、変えてあります)

以前、患者さんの紹介で、腰痛で動けないという人の家に出張治療をしに行った事があったのです。ところが、何も聞かされてなかったので、行ってみて、ビックリ!

 

まさに絵に描いたようなゴミ屋敷だったのです。

 

本人にお会いしてみると、お子さんがかなり厳しい精神疾患(病名は言われなかった)で入院していて、自分は腰痛のため、家事もまま、ならないと言います。しかし、私がフツーに見た感じ、

 

その人の方に精神的な症状が強く出ている感じを受けました。まず、目つきが普通ではない。あっちの方を見て、喋ります。喋り方もか細く、とりあえず、純粋に腰痛の人という、感じではありませんでした。会話もたまにしか、成立しません。ガラスは割れた後にガムテープで補強してあり、何かがあったようでした(聞けませんでした)。そして、治療中に突如、「台所でひょっとして、火がつきっぱなしかもしれないので、確認してきて欲しい」と言われたのです。

 

言われるがまま、部屋を移動すると、もう、あふれんばかりの、ゴミ、ゴミ....の山。

片付けていないというレベルではありません。人が住むような空間ではなかったのです。いくら、腰痛といっても、結構、起きたり、移動したり出来るレベルだったのです。明らかに腰痛のせいで、掃除が出来ないわけではないと直ぐにわかりました。結局、その人はそれっきりで、その後、どうなったのか、わかりません。紹介者に報告すると、

 

「ああ、やっぱりね。」と言われました(知ってたら、最低限、教えて欲しいと思ったのですが、個人情報を配慮したのでしょう)。

 

そして、機能不全家族の人も、ゴミ屋敷に住んでいる事がわかりました。

 

なるほど、掃除と身体というのは何か因果関係があるのかもしれない。そんな事をふと、その時に思ったのです。

 

実際に私の身体で実験してみると、確かに、身体はモノがある空間とない空間で居るのとでは変わります。私の商売は、脈とか、皮膚、筋肉、呼吸といった、微妙な身体の変化をキャッチ出来ないと、成り立たないので、そういった身体の変化はキャッチ出来ます。そこで、なるべく、不要なものを捨てる事にしたところ、確かに身体は思った以上に変化していきました。もちろん、その原理は数ある、掃除本で言われているような理屈なのかどうか、わかりません。

 

ただ、病気に限らず、人生で困った事が起こると、まず、注目すべきなのは、非常にベーシックな事なのだとは思います。

 

食事、排泄、呼吸、動き、感情(思考)、そして、掃除。身近な、毎日、するような事に何か、問題があるケースがほとんどだからです。世間の常識では、ウィルスとか、特定の化学物質など、外部に原因を求めるわけですが、それで、いわゆる、根治に至るケースは慢性疾患に限っていえば、まず、ないです。一応、掃除の効果の理由を私なりに考察してみますと、

 

1.心理学的な効果

何かを捨てることで、そのモノとセットの思い出を捨てる事にもつながります。何かに執着している場合、その執着を捨てる象徴として、機能する事はありえるでしょう。

 

2.風水的な効果

 実際に身体が変化しますから、何か、エネルギー的な効果はあるのだと思います。厳密には、捨てるばかりではなく、何をどこに配置するかまで、するのが風水なのですが、そこまで、するのは難しいと思いますし、私も風水に詳しくないので、これ以上の言及は避けます。あくまで、風水的な効果かもしれないというレベルの話です。

 

3.シンクロニシティ効果

 心理学的な効果とダブるのですが、一般の心理学ではなく、ユングの特異な考え方なので、別にしました。易でいう、外応というヤツです。外応というのは、心の中で起きる変化が、実際の世界でも、シンクロして起こるというものです。よくあるのが、

「あの人、最近、どうしているのかな?」と思ったとたん、その「あのひと」から電話がかかってくるという、日本語で無理に訳すと、共時性と言い、意味のある偶然という、それ自体矛盾したような内容で説明されています(偶然は偶然であって、それ以上の意味はないのが普通ですから)。つまり、不要なモノを捨てるという、行為が、心的な変化を起こし、さらにそれが、外応として、世界に影響を及ぼすという、メカニズムです。

 

経験上、効果の高い治療法というのは、人間の営みの基本的な部分に着目したものが多い気がしています。操体などは、無意識にしてしまう動きや、動きに伴う感覚を重視します。人間の基本的な営みを強調して、味わう事で、治癒を生む仕組みです。

 

掃除も人間が生きている以上、必ず、する事です(お手伝いさんや専門業者などがする場合があるにしても)。まずは、掃除からというのも良いかもしれません。

 

ちなみに本のタイトルは売るためにキャッチーなコピーがついていますから、真に受けてはいけません。掃除しただけで、幸運になるとか、お金持ちになるとか、そんな事は期待しない方が良いです。ただ、ベーシックな事を見直す事は大変、良い事ですし、実際、病気(しかも、その家に住んでいる人、全員に何らかの症状がある)の人の家は掃除が出来ていないケースがいくつか、見られたのは事実です。もちろん、疫学調査になるレベルの統計なんか、とてもとれていません。あくまで、個人的な経験から、関係あるのではないか?と思っているレベルです。

 

また、注意したいのは、なんでも、ポイポイ、捨てるのではなく、役割を終えた事に感謝して、捨てていただきたいという事です。あくまで、自分の心の整理として、行うという事をメインにして、物自体を粗末に扱うという姿勢で捨てるべきではないと思います。それに、本当に今の自分に必要な大切なものが見えてくるかもしれません。

 

そうかもしれないなぁと思った人はぜひ、やってみてください。今回はこの辺で。

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