病院の内部事情を知っておくと、命拾いすることもある
多くの人は医療の素人です。その為、病気になれば、かかりつけの近所の医院に行き、そこから紹介状をもらって、大きな病院へと行きます。あとは救急車というパターンもありますが、その場合も結局、近くの総合病院へ行く場合がほとんどです。
ところが、病院というのは、かなり、特別な組織で、患者ファーストではありません。内部の色々な事情を優先して動いています。その為、特別な待遇を受ける特別な人以外は、医師やその身内が罹患した場合、やらないような治療を進めてきたりします。場合によっては
他の選択肢はありません
と断言する事があります。たとえば、2年ほど前に尿管結石になった人によると、執拗に手術を勧められたそうです。その人は知っていて、わざと、
「石を排泄しやすくする薬などはありませんか?」
と、医師に聞いてみましたが、あっさり、
「ありません。手術をお薦めします」
と断言されたそうです。あるんです。ウロカロンという漢方薬ですが、ちゃんと、処方箋薬ですので、医師が処方してくれない限り、飲むことが出来ません。その人は幸い、自然排泄されたので、手術は回避できました。しかし、多くの人は
医師に断言されると、したがってしまうのではないでしょうか?
たかが、石でしたから、たいしたことはありませんでしたが、命に関わる疾患だったら、こういう医師の治療法断言というのは、とても怖い事だと思います。そこで、病院とはどういう組織なのか?医師の実態はどうなのか?こういった内部事情をそれなりに知っておかないと、適切な対処は出来ません。
そこで、情報を集めるのに、有効な手段があります。一つは匿名の巨大掲示板ですが、これは玉石混合なので、そもそも何も知らない人は何が本当の情報か偽の情報か、判断できません。
その為、一応、お薦め出来るのが、医療従事者の転職サイト系の情報です。ここは専門家の転職情報なのですから、内部事情を知っている人への情報提供です。一般の人への説明みたいな表面的な建前なんか、書いても誰も信じません。そこで、結構、本音が書かれているのです。
一応、私が見た限り、かなり、信憑性が高いものを挙げておきます。ただし、看護師に特化しているので、その部分は一般の人は無視して良いと思います。
あとは医師の転職サイトは専門的過ぎてわかりません。薬剤師さんなどは参考になるところもあるかもしれません。
東北の震災から6年
被災地の人の最大の恐怖は、人々の記憶と関心が薄れていくことだと言います。
関心が薄れると、支援が集まりません。ある程度の時期が来れば、被災者は自立するしか、ありません。支援はあくまで、自立支援の為にあります。ただ、東北の震災はあまりにも、規模が大きすぎました。あるTVキャスターが、
「毎年、1年に1回だけ、特集をして、次の日には、もう、何事もなかったかのように、その時の話題性のあるニュースを流さざるをえない。毎年、苦々しい思いをして、この日を迎えます」
と、言っていました。震災で怖いのは、地震や津波そのものだけではありません。その後の、コミニュティの破壊や、偏見の数々、経済的な自立の難しさなど、ずーっと、問題が消えずに残ってしまう事です。
街を歩いていても、震災直後からしばらくは、どこにも募金箱がありました。TVでも、募金をよびかける告知があちこちで見かけました。今は、探さないと、見つからないでしょう。でも、まだまだ、自立できる段階にはないのが実情です。色々な問題があります。
風化させない事。常に時代は動いています。その構造上、次々に起こる、話題性のあるテーマを中心にマスコミは報道せざるを得ません。でも、来年も同じように、キャスターがあのセリフを言わないようにするには、現実的には、お金しか、ありません。
本来、修めるべき、自治体ではなく、他の自治体に移動するだけだとの批判がある、ふるさと納税制度ですが、地元で、何かを買っても、有料サービスを受けても、結局、地元にお金が落ちるだけということには変わりません。日本全国の全体のお金の総量は変わりません。問題はどこに偏在して、止まっているかどうかなのですから。
東北に限りませんが、被災地に支援を。
自彊術と操体の融合
本ブログの訪問者が3万人を超えました。人気サイトだと、数時間で突破する数ですが、SEO一切、無視、宣伝なし、内容地味で、ここまでこれたのも、やはり、医療難民増加と、政府の真綿で首を絞める、ゆで蛙のような、じわじわ政策が効いてきているのかもしれません。
これからは、高齢者の医療負担も上がります。年金も実質、下がります。保険で認められる薬が減ったり、回数制限が出てきます。もう、命に関わらないような疾患はなるべく、自分で治す時代へと移ってきているのです。
しかし、ほんの少し前までは、素人は黙ってろ、なるべく病院に来なさい、通いなさいという政策でした。それが財政難で一気に、自分で治そうね政策に転換では、今の高齢者は、正直、間に合わないと思います。あと10年で大きく変わるでしょう。その頃に高齢者の仲間入りになる方は、ぜひ、今のうちに、自分で出来る、実践的な健康法を学んでほしいと思います。
私がお薦めする、2大自己健康法は、操体と自彊術です。それぞれ、一長一短、ある為、実践する人にとって、
①効果があって
②続けられること(危険性がない事や、健康法そのものをマスターしている、出来れば医師の許可を得ている)
③あとは個人の趣味
という3つの条件で選んでもらうのですが、これ、実は簡単に融合出来ます。
自彊術は31種類の動作がある為、それ自体が操体法の動診にもなりえます(実際の操体法はゆっくりと動かしますが)。操体法に限らず、身体を動かして、診察する方法は他の代替医療でも、整形外科でも、応用されている方法です(もっとも、整形外科では、画像診断の発達で、今はすることはないと思いますが)。
31種類の中で動かしにくい動作、苦手な動作をまず、覚えておきます(これがその人のウィークポイントになります)。
そこで、操体法によって、
①その動作の反対側をやってみる。
②足首の操法をやってみる(身体の土台だから->人体を構造的に見た時の対策)。
③首や顔、頭皮の操法をしてみる(神経支配から->神経の走行から見た時の対策)。
などをしてから、その動作を再び、してみます。きっと、やりやすくなっていると思います。
これを毎回、繰り返します。要はカイロやオステのような、骨格矯正系の手技療法のように、直接法と間接法とを自力でやってみると、より効率的という事です。
直接法というのは、骨を元の正常な位置へ戻る方向へ外力をかける事を言います。自彊術は自分でこれをする自己整体法です。
関節法は、動かしやすい方向へいったん、動いて、静止したり、瞬間脱力したりする方法で、初期の操体法、そのものです(現在の操体法は、指導者によって、全く、異なります)。
これを組み合わせて、適時、身体を整えるのが、骨格矯正系の手技療法ですから、操体+自彊術によって、自分ですることができます。
なお、操体法自体を最低限、マスターしてから試してください。
また、自彊術は、必ず、少しずつ、出来る範囲で試してください。出来れば、お近くに教室があれば、指導は受けて、実践した方が良いですが、ない場合は、DVDをお買い求めください。
お薦めの順番としては
①まずは操体法単独で、身体をある程度、整える。
②次に自彊術を少ない回数、無理のない範囲でする。
③融合する。
です。なお、何らかの持病をお持ちの方は、専門家の指導の下、始めることをお薦めします。
マインドフルネス瞑想法について
NHK教育で何度か、再放送されています。サイエンズゼロという科学番組で、マイドフルネス瞑想法が取り上げられました。大手企業が導入したり、海外の医療機関で導入して、成果をあげたりと、効果が強調されぎみでしたが、決して、夢の治療法ではありません。
番組でも、きちんと、現在、鬱病などで、治療を受けている方は医師の許可をもらって、実践してほしいとコメントされていたように、
症状と個人との相性によっては、悪化する場合もありえます。
西洋医学だろうと、代替医療であろうと、正しく、医療とは付き合うという事が肝心です。
こういった、元々は宗教で扱っていた実践的な方法を、宗教性を排除して、その有効性だけを抽出するという試みは、マインドフルネス瞑想法以外にも結構、あるんです。
例えば、内観療法はもともと、浄土真宗の厳しい修行法を一般向けの心理療法として、確立したものです。また、呼吸法では、調和道丹田呼吸法なども仏教発です。
野口整体の活元運動も、宗教の修行の宗教性を除いたものが元型と言われています(神道の振魂から来ているかもしれません)。
また、宗教だけでなく、武術の世界から、健康法へと移行していった方法がいわゆる、整体の発祥だとも言われています(野口整体が元祖ではなく、野口が整体という言葉をメジャーにした最初の人だと思います)。武術家は身体を壊す専門家ゆえに、身体を治す事も同時に熟知していることと、当時、整形外科なんかなかったからです。また、武術の中には、野口同様、気というものを重視している流派もあり、これも、整体の技術として、取り入れられています。
こういった他のジャンルから、思想的な部分を排除して、誰でも活用できるようにするという発想は素晴らしい事だと思います。
マイドフルネス瞑想法は仏陀のビッパサナー瞑想法の宗教性を排除したものと言えるでしょう。ただ、番組では仏教が瞑想の発祥だという説明がされていましたが、これは間違いです。元々は仏教以前から、インドには瞑想という手段があり、仏教の開祖である、ゴーダマシッダータは瞑想という手段で、悟りを開かれ、仏陀となられたわけですから、説明は逆です。仏教が瞑想を広めることになり、日本には座禅という形で普及しただけで、仏教が瞑想を創始したわけではありません。いわば、瞑想が仏教を生んだのです。
それと、繰り返しますが、過剰期待をしてはいけません。現在、鬱病をはじめ、既に医師に診断され、治療を受けている人は、総合療法の一貫として、導入を検討してください。確かに重度の鬱病は薬だけではほぼ、治ることはないと思います。しかし、瞑想さえすれば治るという事もありません。生活全般を少しずつ、変えていく事が重要です。それには、西洋医学、東洋医学、自然療法全般、そして何より、ご家族の理解が不可欠です。重度の場合、ご本人は本を読むことすら難しいかもしれません。どうか、ご家族がまず、病気に対して、正しい知識を持ち、そして、何より、特定の思想、療法だけに固執せずに、目的を重視してほしいと思います(医療は目的である”治る”を実現する手段に過ぎません)。
インターネット情報に気を付けよう
インターネットという言葉が日本に上陸したのを、一応、Windows95が発売された1995年だと仮定すると、もう、20年以上が経過しました。現在、会わないと、現地にいかないとどうしようもないという事以外は大抵がネットだけで済んでしまうところまで、きました。
特に初期のころ、多くの人が活用していたのが、ネットの双方向通信のメリットである、マスメディアでない、個人が情報発信できる事でした。そこには、マスメディアには載らない、現場の人しか、知らない事がネットで入手できたわけです。
ところが、ネットでお金を稼ごうという、ビジネス利用が企業だけでなく、一般の人にも普及し始めた結果、皆、PV稼ぎ(訪問者数)に走るようになり、どうしても、内容よりも、一般受け、大衆受けを狙うようになっていきました。
結果、現在、ネットサーフィンしていても、結局、TVなどのマスメディアと情報の質は変わらなくなりつつあります....。
例えば、病院で限界を感じて、自分の疾患名で検索する人が、実際、見れるサイトの大半が、いわゆる、疾患のまとめサイトです(で、関連した広告が貼られている)。そこにあるのは、要は巷の医師や薬剤師などに聞ける情報ばかり。TVで医師が説明するような、メジャー説ばかり。メジャー説が正しい場合も、もちろんあるのですが、それがすべて正しいのなら、そもそも、病院に限界を感じたりしないわけです。
だから、求める情報は出てきません。出てくるのは、せいぜい、西洋医学という枠の中で、どんな選択肢があるのか、自分の担当医は、きちんとした人間なのか?枠内で、やれる事、やっているのか?という事がわかるだけです(それも大事ですけどね)。
特に医師は、医学の専門家だという誤解がありますが、多くの医師は、西洋医学の専門家であって、世界中にある、伝統医学の専門家ではありません(漢方薬や鍼灸などは素人である医師がほとんどです)。なのに、TVに出て、知らないのに、民間療法など、インチキという事を平気で言っています。
ネットではTV(特に地上波)よりマシですが、既にそれなりの検索キ-ワードを知っている人だけ、それなりの情報を得ることができるというのが、本当のところです。何も知らないで、疾患名だけで検索しても、まず、情報は得られません。
最近は、検索して出て来る情報サイトは皆、独自ドメイン+広告が出ています。そういった記事は、メジャー説しか、書きません。PVを増やすのが目的だからです。
そうです、もう、ネットで少数意見だけど、正しい情報というのは、きわめて入手困難な時代になってしまいました。そう、ネット第二期(ひょっとして、第三期とか、第四期かも)になっているんです。個人が趣味で、報酬を無視して、書いているサイト以外は皆、メジャー説(年度も言いますが、メジャー説がイコール、間違いとは限りません)です。もし、あなたが、西洋医学というメジャーな方法に限界を感じているなら、そういったサイトで必要な情報は得られることはないでしょう。