オープンソースな医療情報

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マインドフルネス瞑想法について

NHK教育で何度か、再放送されています。サイエンズゼロという科学番組で、マイドフルネス瞑想法が取り上げられました。大手企業が導入したり、海外の医療機関で導入して、成果をあげたりと、効果が強調されぎみでしたが、決して、夢の治療法ではありません。

 

番組でも、きちんと、現在、鬱病などで、治療を受けている方は医師の許可をもらって、実践してほしいとコメントされていたように、

 

症状と個人との相性によっては、悪化する場合もありえます。

 

西洋医学だろうと、代替医療であろうと、正しく、医療とは付き合うという事が肝心です。

 

こういった、元々は宗教で扱っていた実践的な方法を、宗教性を排除して、その有効性だけを抽出するという試みは、マインドフルネス瞑想法以外にも結構、あるんです。

 

例えば、内観療法はもともと、浄土真宗の厳しい修行法を一般向けの心理療法として、確立したものです。また、呼吸法では、調和道丹田呼吸法なども仏教発です。

野口整体の活元運動も、宗教の修行の宗教性を除いたものが元型と言われています(神道振魂から来ているかもしれません)。

 

また、宗教だけでなく、武術の世界から、健康法へと移行していった方法がいわゆる、整体の発祥だとも言われています(野口整体が元祖ではなく、野口が整体という言葉をメジャーにした最初の人だと思います)。武術家は身体を壊す専門家ゆえに、身体を治す事も同時に熟知していることと、当時、整形外科なんかなかったからです。また、武術の中には、野口同様、気というものを重視している流派もあり、これも、整体の技術として、取り入れられています。

 

こういった他のジャンルから、思想的な部分を排除して、誰でも活用できるようにするという発想は素晴らしい事だと思います。

 

マイドフルネス瞑想法は仏陀ビッパサナー瞑想法の宗教性を排除したものと言えるでしょう。ただ、番組では仏教が瞑想の発祥だという説明がされていましたが、これは間違いです。元々は仏教以前から、インドには瞑想という手段があり、仏教の開祖である、ゴーダマシッダータは瞑想という手段で、悟りを開かれ、仏陀となられたわけですから、説明は逆です。仏教が瞑想を広めることになり、日本には座禅という形で普及しただけで、仏教が瞑想を創始したわけではありません。いわば、瞑想が仏教を生んだのです。

 

それと、繰り返しますが、過剰期待をしてはいけません。現在、鬱病をはじめ、既に医師に診断され、治療を受けている人は、総合療法の一貫として、導入を検討してください。確かに重度の鬱病は薬だけではほぼ、治ることはないと思います。しかし、瞑想さえすれば治るという事もありません。生活全般を少しずつ、変えていく事が重要です。それには、西洋医学、東洋医学、自然療法全般、そして何より、ご家族の理解が不可欠です。重度の場合、ご本人は本を読むことすら難しいかもしれません。どうか、ご家族がまず、病気に対して、正しい知識を持ち、そして、何より、特定の思想、療法だけに固執せずに、目的を重視してほしいと思います(医療は目的である”治る”を実現する手段に過ぎません)。

インターネット情報に気を付けよう

インターネットという言葉が日本に上陸したのを、一応、Windows95が発売された1995年だと仮定すると、もう、20年以上が経過しました。現在、会わないと、現地にいかないとどうしようもないという事以外は大抵がネットだけで済んでしまうところまで、きました。

 

特に初期のころ、多くの人が活用していたのが、ネットの双方向通信のメリットである、マスメディアでない、個人が情報発信できる事でした。そこには、マスメディアには載らない、現場の人しか、知らない事がネットで入手できたわけです。

 

ところが、ネットでお金を稼ごうという、ビジネス利用が企業だけでなく、一般の人にも普及し始めた結果、皆、PV稼ぎ(訪問者数)に走るようになり、どうしても、内容よりも、一般受け、大衆受けを狙うようになっていきました。

 

結果、現在、ネットサーフィンしていても、結局、TVなどのマスメディアと情報の質は変わらなくなりつつあります....。

 

例えば、病院で限界を感じて、自分の疾患名で検索する人が、実際、見れるサイトの大半が、いわゆる、疾患のまとめサイトです(で、関連した広告が貼られている)。そこにあるのは、要は巷の医師や薬剤師などに聞ける情報ばかり。TVで医師が説明するような、メジャー説ばかり。メジャー説が正しい場合も、もちろんあるのですが、それがすべて正しいのなら、そもそも、病院に限界を感じたりしないわけです。

 

だから、求める情報は出てきません。出てくるのは、せいぜい、西洋医学という枠の中で、どんな選択肢があるのか、自分の担当医は、きちんとした人間なのか?枠内で、やれる事、やっているのか?という事がわかるだけです(それも大事ですけどね)。

 

特に医師は、医学の専門家だという誤解がありますが、多くの医師は、西洋医学の専門家であって、世界中にある、伝統医学の専門家ではありません(漢方薬鍼灸などは素人である医師がほとんどです)。なのに、TVに出て、知らないのに、民間療法など、インチキという事を平気で言っています。

 

ネットではTV(特に地上波)よりマシですが、既にそれなりの検索キ-ワードを知っている人だけ、それなりの情報を得ることができるというのが、本当のところです。何も知らないで、疾患名だけで検索しても、まず、情報は得られません。

 

最近は、検索して出て来る情報サイトは皆、独自ドメイン+広告が出ています。そういった記事は、メジャー説しか、書きません。PVを増やすのが目的だからです。

 

そうです、もう、ネットで少数意見だけど、正しい情報というのは、きわめて入手困難な時代になってしまいました。そう、ネット第二期(ひょっとして、第三期とか、第四期かも)になっているんです。個人が趣味で、報酬を無視して、書いているサイト以外は皆、メジャー説(年度も言いますが、メジャー説がイコール、間違いとは限りません)です。もし、あなたが、西洋医学というメジャーな方法に限界を感じているなら、そういったサイトで必要な情報は得られることはないでしょう。

 

openmed.hatenablog.com

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鳥取県中部地震について

熊本の地震から半年たったとたん、今度は鳥取県です。鳥取県倉吉市を中心に、震度6弱の被害です。東北や熊本よりも、被災規模は小さかったのですが、こういう震災は、起こった時から、時間が経つほど、関心が薄れ、被災者が救われにくい傾向にある為、PVの少ない、ブログですが、掲載させていただきます。ぜひ、まだまだ復興が途中の熊本同様、支援をしようと思う方は、ふるさと納税などをご活用ください。

 

www.city.kurayoshi.lg.jp

www.e-hokuei.net

 

鳥取県ふるさと納税サイト

五木寛之さんの養生法に学ぶ

五木寛之さんといえば、いわずとしれた大作家。

小説家として、有名ですが、意外と、エッセイ関係の本が多い。

中でも、ホリスティック医学の帯津良一先生との対談とか、

その洞察力と物事の本質を見抜く観察力は、さすがに作家だなと思わせる。

彼は日本人には珍しい、本気の仏教徒(大半の人が、どこかの宗派の檀家だけど、仏教の事はほとんど、知らないなんちゃってが多い)としても有名。

そんな彼が、実践している養生法もどこか、古き良き、仏教的な空気が漂う。

彼の代表作、「他力」「親鸞」にみられるような、人間の本質をついた部分がチラホラしながらの実践的な内容ばかりです。

 

人によって、共感する部分もあり、共感しない部分もありでしょう。

特に難病を治すとか、そんな気合の入ったものでもありませんし。

ただ、これほど、本当の事が書いてある、市販本も珍しいんじゃないかなぁとは思います。

 

養生の実技―つよいカラダでなく (角川oneテーマ21)

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風間トオルさんに学べないか?

昔、トレンディ俳優だった、イケメン俳優の風間トオルさん。最近は、バラエティで

貧乏エピソードによる、再ブレイク中。

 

その中で、目につくのは、彼の異常なまでの回復力、自然治癒力

 

通常なら、救急車で、そのまま入院ものが、

 

寝たら、治っていた

 

とか、

 

ツバをつけてたら、治った

 

とか、まるで、野生動物。

 

皆、笑い話でしか、みていないと思いますし、番組制作側もそういう視点でしょう。

しかし、特異な個人の体質とかたづけてよいのか?と、個人的には思います。

自然治癒力を高めて病気を治したいという人にとっては、彼は秘密の宝庫かもしれない。

 

生まれながらにして、そういった驚異の身体能力を持っているのか、それとも、後天的に身に着けたものなのか。

 

そのカギは、彼の少年時代にあるのかもしれません。

彼は夏に暑さをしのぐため、穴を掘って、自分の身体を埋めていたそうです。

これって、砂浴(毒素を出すための民間療法。クグってみてください)です。

 

さらに、お風呂になかなか、入れないので、消毒の為に、日光浴をさかんにしていたようです。これは、本ブログの過去ログにもありますが、ガッツ石松さんも実践している、太陽の力を利用する療法として、大昔から存在する方法です。最近では、紫外線による消毒だけでなく、朝日などは、良い脳波を出す事なども研究されています。

 

それに、基本的に、食べる量がすごく、少ないんです。

小学校の時は、給食の牛乳をいかに飲んでカルシウムを補給するかを考えていたそうで、他のクラスまで、休んでいる子がいないか、チェックして回ったとか。

これって、いわゆる、小食療法ですよね。

 

つまり、風間家に伝わる、お金のかからない生活の仕方が、強制的に自然治癒力を鍛えるノウハウに満ちた状態にしてしまった可能性があります。

 

番組制作者と風間さんにお願いしたいです。ぜひ、真剣に、医学的研究として、風間さんの身体(特に免疫系と脳波)を調べてみて欲しいです。

 

そして、ぜひ、病気やケガをどういう方法で治したのか、どういう習慣を持っていたのか、本にまとめて、出版してください。あと、同様の生活をしていた、ご家族の健康状態はどうだったのかも書いてほしいです。

 

このブログの読者さんは多くないと思いますが、ぜひ、この情報をSNSやブログなどで拡散してください。

 

風間さん、迷惑だったら、ごめんなさい。でも、貴方の体験は、バラエティだけではもったいないと思います。多くの、病気で悩んでいる人の役に立てる可能性があると思います。

オープンソースな治療法 その38(すぐき&すんき)

「すぐき」は京都のお漬物、「すんき」は長野のお漬物の事です。

2つとも、植物性乳酸菌発酵食品です。漬物には、発酵食品とそうでないものが

あります。キムチなども、植物性乳酸菌発酵食品です。

 

このすぐきや、すんきを使って、自宅で、乳酸菌発酵液を作れます。

乳酸菌というと、ヨーグルトをすぐに連想する方が多いと思いますが、ヨーグルトの

大半は動物性乳酸菌です。同じ乳酸菌という名前がついていますが、両者は全く、

異なる性質を持っていて、少なくとも、日本人には、植物性乳酸菌の方が実用的だと思います。

 

ヨーグルトはそもそも、ブルガリア地方で発見されたと言われていますが、地元の方は毎日、ものすごい量のヨーグルトを食べます。というのも、動物性乳酸菌は胃酸で9割が死滅するからです。また、熱にも弱く、腸に届くまでの生存率がとにかく、低いのです。

 

ところが、植物性乳酸菌は、胃酸であまり、死にません。それに熱にも強いのです。だから、味噌汁でも活用されているわけです。

 

ところが、乳酸菌にも様々な種類があり、健康に良いものとしては、

 

ヨモギについている乳酸菌

 

がお勧めなのですが、季節を選ぶ、農薬がかかっていないところはなかなか、無い。

都会の人は手に入りにくいなどの弱点があります。

 

そこで、京都の伝統的漬物である、すぐきを買って、その汁を水、黒砂糖、少量の粗塩を使って、培養していきます。こうすれば、某社で有名な、ラブレ菌がたくさん、育ちます。後は、そのまま、飲むのも良し、豆乳などでヨーグルトを作るのも良しで、腸内細菌叢を活性化し、免疫を正常化する方向へ近づけると思います(もちろん、どんな方法も個人差あり)。

 

すんきは、すぐきと違って、花粉症に効果があるという報道がいくつかのTVで紹介されたせいで、今は、ネット通販でも入手が困難な状況のようです。こちらも同じ方法で培養出来ます。

 

なお、キムチでも理屈は同じですが、飲める味にはならないと思います。まして、ヨーグルトは....。

 

なお、肝心な事ですが、まともに発酵した漬物を入手してください。中には、漬物のエキスと混ぜただけの粗悪品もあるようです。私はたまたま、京都の土産として現地の老舗のお店で買ったものを頂きました。培養してみると、ものすごい炭酸ガスがでてきて、ブクブクいってます。飲むと、炭酸ジュースのようになっています。

これが、市販品では、出来ない、菌の強さなのです。

 

注意点としては、自作発酵食品は、とにかく、腐敗しないように、雑菌混入に注意して、自己責任でやってください。

 

飲む時も少量ずつ、お試しください。

熊本地震の募金について

地震があった時、真っ先に義援金をという発想が出ると思います。

阪神中越、東北(鳥取県西部沖地震もありました)と、大きな地震が続いて、

皆、災害支援のあり方を学習してきた感があります。

 

まず、下手に現地に行くよりも、結局は現金の方が被災者にとっては、ありがたいという事です。緊急支援物資は確かに必要なのですが、何が不足しているのか、まず、被災者の声を自治体が汲みとって、それから、発送しないと、結局、無駄に捨てられたり、十分に配布されない場合が多いわけです。

 

さらに、これは中越の時のTVでしたが、自称、整体師の方が、新幹線で、中越まで往復し、数日間、被災者を数名、無料マッサージしたと、まるで美談のように報道していたのを見て、唖然とした事があります。取材を受けていた、当人は

 

「いやぁ、私に出来る事はこれくらいですから」

 

と、笑っていましたが、

 

マッサージをして良いのは、医師とマッサージ師と、病院内で医師の指示の基に理学療法士が出来るだけです。

 

つまり、わざわざ、新幹線で往復する交通費を使って、違法をしていただけなのです、この人は。

 

もちろん、緊急時には、正当防衛や緊急避難などで、違法性が阻却される場合がありますが、報道を見たところ、マッサージの必要性に違法性が阻却されるほどの緊急性は感じませんでした(心臓マッサージなどではない)。それに、たった、数名、一人1回。慰安的なマッサージをして、どうなるのでしょうか。それだったら、行ったつもりで、新幹線往復代金を寄付した方が結局、被災者の為になるわけです。

被災者ももちろん、最初は喜ぶのです。しかし、すぐに、目の前の現実が迫ってくるわけです。自宅が半壊以上の人は、建て直すしか、ありません。ところが、建物を解体する費用すら出せない人がほとんどで、金融機関の許可が出ても、二重ローンが待っています。最終的にはお金こそが、被災者を救います。それが現実です。

ボランティアを否定しているのではありません。被災者目線でやらなければ、親切の押し売りになりかねないことを学ばないといけないという事です。

 

しかし、せっかく募金しても、本当に被災者に届くのか、疑問がある人が多いと思います。

 

そこで、それなりに調べてみたのですが、やはり、自治体そのものに寄付するのが一番、安全で正確に使われるのではないかと思います。◯◯◯もん募金や赤十字や赤い羽根などもあるのですが、どこまで信用出来るのか、色々な情報があって、よくわかりません。

 

また、自治体にふるさと納税として、寄付する事も有効です。特産品は拒否出来ます。

税金控除は受けて良いと思います。それも否定していては、金額がなかなか、集まりません。災害は現実の悲劇です。現実的な対応こそが求められます。

 

www.furusato-tax.jp

 

 

 

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